怒り(上) | チャウ子のそれでも本を読むのだ

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怒り(上)/中央公論新社

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今回ご紹介するのは
「怒り(上)」
吉田修一著
中央公論新社刊です★★★





八王子で夫婦が殺害されるという事件が起きます。
目撃証言からある男が浮かびますが、
1年経っても逮捕されないまま。
そこから話は3人の男の物語へとなります。
それぞれこの容疑者の話のようであり、
一体誰がこの容疑者なのか?
ということが焦点です。
ああ、この雰囲気好きだな~。
「悪人」を彷彿とさせます。
3人の容疑者と思われる人物のそれぞれの立場の
描き方がいいのです。
それぞれの生活、暮らしぶり。
そのあたりの描写がすごく好き。
かなり面白く一気読みでした。
で、こうなると私の悪い癖で結末はどうなるのか?
と気になり、
下巻のストーリーを少し調べてしまいました。
これで誰が犯人かわかってしまった。
アホです。
でも、私、全然違う想像をしていました。
実は時間軸がずれていてこの3人は同一人物なのではないかと
考えていました。
レビューも下巻の方がよくないのも気になるところですが、
犯人を知ってしまったところで
あと、2人の過去も気になるところですし、
登場する刑事が惹かれる女性の正体も気になる‥
やっぱりかなり下巻も楽しみ。
ただ、図書館で借りたので下巻がいつ来るか‥。
早く続きが読みたい!