カード・ウオッチャー | チャウ子のそれでも本を読むのだ

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チャウ子のごった煮風500字読書日記
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カード・ウォッチャー (ハルキ文庫 い 18-1)/角川春樹事務所

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今回ご紹介するのは
「カード・ウオッチャー」
石持浅海著
ハルキ文庫です★★




ゴムメーカーの研究所の研究員下村は
サービス残業時間中にけがをします。
そのことが元で労基署の臨検が入ることに。
労災を届け出ないことやサービス残業は当たり前
という研究所の風土。
研究所の総務はなんとかこの事態を乗り切ろうと
策を練りますが‥。
研究所総務の小野が語り手となっています。
小野がああでもないこうでもないと事の成り行き、
人々の心情を忖度します。
このあたりが石持さんらしさだけど
なんか読んでいてイライラしてきました(笑)。
あんなに先読み、先読みしていたら疲れてくる。
まあ、それが石持さんの特徴だけど、
どうも私の波長とは合わなくなってきたような気がします。
労基署の北川はスーパーマンかというほど勘が鋭く、
あんな頭の切れる監督官ってほんとにいるんだろうか?と疑問。
それにしてもこの研究所はひどいなあと思いました。
と、言ってもこの作品はそこを糾弾しているのでは
ないのでないかとも感じました。
むしろ、そのあたりは脇役でラスト近くのミステリーが
書きたかったところなのかも?
くどさが残る印象の作品でした。


★★★
 2位、返り咲き。
 カープももう少しがんばってほしかった(泣)。