カウントダウン | チャウ子のそれでも本を読むのだ

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チャウ子のごった煮風500字読書日記
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カウントダウン (新潮文庫)/新潮社

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今回ご紹介するのは
「カウントダウン」
佐々木譲著
新潮文庫です★★★




北海道夕張市のお隣の市・幌岡市(架空の市)。
夕張と同じく財政破綻しているようですが、
20年に渡り市長を務めてきた大田原は
シラを切りとおしどこ吹く風。
最年少の市議の森下直樹に市長選に出ろとの声が上がり、
直樹はその決意を固めますが‥。
選挙戦の話です。
結局幌岡市は再建団体入りを受け入れることになるのですが、
大田原は自分の非は認めず、
時代が悪かった自分たちは努力してきたと言い張ります。
財政破綻をして一番被害を被るのは市民です。
しかし、こういうめちゃくちゃな市長を選んだのは市民だし、
市議たちも市長の暴走を止めなかったばかりか
甘い汁を吸ったりとやりたい放題です。
その旧態依然とした市長たちのやり方に
反発を感じていた人たちが直樹に町の再建を託そうとします。
夕張市をモデルにした小説ですが、
どこの市町村も他人事ではないという気がします。
この幌岡市はかつて炭鉱で栄えた町。
炭鉱がダメになってからは観光事業にシフトしようとしますが、
それも失敗。
大体第3セクターなんて結局は公共のやり方なので
斬新な知恵など出てこないし、
とどのつまりは市長たちの天下り先。
腹立たしさいっぱいのお話でした。
しかし、こういう話は個人的にはおもしろい。
ただ、ラストはお決まりどおりです(笑)。


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☆☆☆
 交流戦、波に乗れませんなあ。
 やっぱりパリーグの方が実力は上だと思います。