ふるさと銀河線 | チャウ子のそれでも本を読むのだ

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チャウ子のごった煮風500字読書日記
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ふるさと銀河線 軌道春秋 (双葉文庫)/双葉社

¥630
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今回ご紹介するのは
「ふるさと銀河線」
高田郁著
双葉社刊です★★★




「みをつくし料理帖」でお馴染み高田郁さんです。
今作は現代ものの短編集。
どれも心にほんのりするものがあってよかったです。
1作目の「お弁当ふたつ」。
平凡な家庭の夫がリストラされたことを妻に打ち明けられず、
毎日妻の作ったお弁当を持って列車に乗っているという話です。
妻はある日夫がリストラされたことを知り、
夫の後をつけ夫の苦悩を知ることになります。
この舞台が房総半島の内房線と外房線なので
懐かしく思いました。
昔、夏に泊りがけで海水浴に行ったことがあります。
その頃は海外に行きたいのになんでここなんだと
かなり不満に思っていたのですが、
今となっては勿体ないなと。
綺麗な海だったからです。
それはさておきこの夫婦の愛情が胸に迫りました。
夫もエライけど妻もエライ。
こういうさりげなく相手を思いやれるというのはあこがれです。
結婚生活というのはこういうことの積み重ねではないかと。
「あなたへの伝言」はアルコール依存症になってしまった
女性のお話です。
夫と別居して回復に努めている女性ですが、
この夫も妻を見放したりせず妻を支えています。
一緒にいると妻を甘えさせてしまうからという理由で。
こういうことができる男性もすごいなあと思ってしまう。
そしてその男性の愛情に応えて懸命に毎日を積み重ねていこうとする
女性も立派です。
今日1日飲まずに耐えた。
その1日、1日の積み重ねが明日に繋がっていき、
いつかはまた元の日常が取り戻せると思ってがんばる。
私たちの日常もそうではないか。
そうやって生きていくのが人生でないかと
思ったりもしたのでした。



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