東京ピーターパン | チャウ子のそれでも本を読むのだ

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チャウ子のごった煮風500字読書日記
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東京ピーターパン/角川書店(角川グループパブリッシング)

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今回ご紹介するのは
「東京ピーターパン」
小路幸也著
角川書店刊です★★




昔はバンドのカリスマギタリストだったシンゴ、
平凡なサラリーマンの石井、
メジャーバンドを夢見るバンドマン・コジー、
ひきこもりの高校生の聖矢。
この4人が一夜だけのバンドを組むという物語です。
ふとしたことから知り合いになった4人。
全員聖矢の姉の茉莉の知り合いということもあります。
とってもハートフルなお話。
大人のおとぎ話という感じかも?(褒めてるんですよ)。
シンゴさんは今はホームレスとなって暮らしていますが、
最後の矜持みたいなものは失ってなくて、
そこが私にはとっても気持ちがいい。
と、いうか私の考えとシンゴさんの考えは
似てるなと思ってしまいました
(私にはシンゴさんのような立派さはありませんが)。
シンゴさんに比べ、石井やコジーは少し存在感が薄いような
気はしました。
ひきこもりの聖矢と姉の茉莉の姉弟愛や
2人のどこか生きぬくい現実には共感するところが
ありました。
私もひきこもりになりたいと思うことよくあります
(いい年して)。
大人のおとぎ話というのはこんな夢も希望もない世の中だけど、
それでも人間は生きていかなくてはいけなくて、
どういうつながりであっても一緒にひとつのものを作るという
姿は美しいと思えたからでした。
欲を言えば盛り上がる場面の印象がちょっと薄い気はしましたが、
よくまとまっているし、
シンゴや聖矢の胸中はよく描かれていると思いました。



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