沈まぬ太陽(二) | チャウ子のそれでも本を読むのだ

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沈まぬ太陽〈2〉アフリカ篇(下) (新潮文庫)/新潮社

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今回ご紹介するのは
「沈まぬ太陽(二)」
山崎豊子著
新潮文庫です★★★





1度読んでるのに大枠の部分しか覚えてないのですが、
やっぱり新たな感動を覚える物語です。
今回は恩地がパキスタン勤務からイラン、
ケニアへと赴任させられる展開。
恩地は母の死に目にも会えませんでした。
しかし組合と縁を切れば日本に戻すという
会社幹部からの誘いにきっぱりとNOを突き付けます。
ただ、恩地の中では家族のためにも日本に戻りたいが、
不当な扱いを受けながらも頑張っている組合の仲間のことを思うと
自説を曲げて日本に戻るなどという選択肢はあり得ません。
今回は会社の働きかけにより第二組合まででき(いわゆる御用組合)、
いよいよ恩地たちの組合は肩身が狭くなっていきます。
恩地はもちろんですが、日本でも窓際として扱われている
組合員たちの苦悩はどれほどのものか‥。
それと同時に恩地もまた狩りを趣味とすることで
自分の内に秘めた怒り、寂しさを紛らわせています。
ここまで人間を追い詰めたらどんなにできた人間であっても
精神に支障をきたすのではないか?と思うほどの壮絶さです。
しかし、この巻の後半では国民航空が事故を次々起こし、
安全面での課題が大きく取り上げられることになります。
風向きが徐々に変わり、恩地はやっと日本へ戻ることに。
二はここで終わっています。
三では昭和60年(確か)にあった日航機事故を取り上げています。
この三、涙なしには読めませんでした。
三へと続きます‥。



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