沈まぬ太陽(一) | チャウ子のそれでも本を読むのだ

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沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)/新潮社

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今回ご紹介するのは
「沈まぬ太陽」
山崎豊子著
新潮文庫です★★★




再読です。
山崎豊子さんの作品、何作か読んでますが、
この「沈まぬ太陽」が一番好きです。
でも、読んだのがかなり昔なのでもう一度
読んでみようかと(本代節約の意味も;汗)。
国民航空に勤務する恩地元は組合の委員長を引き受け、
組合員の生活を守るため奔走します。
しかし、そのため中近東に異動させられてしまいます。
形上は海外勤務ということになっていますが、
現在ほど生活環境がいいとは言えない中近東での生活。
一では恩地が海外に赴任させられるようになった顛末と
中近東での生活の厳しさが描かれています。
この「国民航空」のモデルとなったのは
当然のことながら「日本航空」。
まあ、小説なのですべてが事実というわけではないでしょうが、
この会社の腐り具合と言ったらなんと表現したらいいかわからないほど。
最近「日本航空」が株式上場するのではと話題になって
社長が会見していたようですが、
なんだか見ていてほんとに体質は変わったのだろうか
と思ってしまいました。
上場する前に税金払え!
全日空が気の毒(私は全日空派)。
それはともかく、恩地に対するえげつないいじめが
胸をえぐります。
従業員の待遇向上がひいては労働意欲に結びつき、
それが安全面も含めてのサービス向上に繋がるとは
「国民航空」の経営陣は誰も考えていない。
ただ自分たちの保身だけ‥。
一ではほんともやもやした気分だけが残ります。
でも小説としての面白さはピカイチ。
1日で読んでしまいました。



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