トッカン the3rd おばけなんてないさ | チャウ子のそれでも本を読むのだ

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チャウ子のごった煮風500字読書日記
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トッカン the 3rd: おばけなんてないさ/早川書房

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今回ご紹介するのは
「トッカン the 3rd おばけなんてないさ」
高殿円著
早川書房刊です★★★




このシリーズも第3弾。
今回は「栃木」出張あり、鏡の出身地が栃木ということもありで
栃木の話がメインに。
昔、東京にいたときに日光に行ったことはありますが、
個人的に北関東のことってよくわからないんですが。
まあ、それはともかく今回のぐー子の担当は
霊感商法の法人、運送会社、酒屋。
始まりは酒屋の話から。
大見謝酒店は夫と離婚した晴子が夫の弟の啓吾と
細々と営業しています。
家族は夫の母と娘と息子。
離婚した夫はアルコール依存症で酒がなくなると
大見謝酒店にやってきては酒を盗みだすわ、
晴子にも暴力をふるいます。
おまけに得意先から売掛金も入金されず税金を滞納することに。
こういう経済状況のため大見謝酒店の娘の可奈は大学を辞め看護学校に。
息子の弘由樹も大学への進学を希望していますが、
今のままではとても無理だということになり
ある企みを企てます。
霊感商法の法人と運送会社もそれぞれ税金を滞納していますが、
それは身から出た錆であり同情の余地はないのですが
(多少はあるかな?)、
大見謝酒店の滞納はなんとも言えず物悲しいものが。
私、親の経済事情で子どもが好きな道に進めないというのが
なんとも我慢できないたちなもので
このあたりはラスト近くの可奈や啓吾の言葉には
共感してしまうものがありました。
確かに税金の滞納は悪い。
でも‥ということを考えさせられました。
大見謝酒店の場合、最近社会問題となったあの話題も
取り上げられてますし(ネタバレ自重)。
税務職員は当然税金を徴収するのが仕事。
ぐー子や鏡の立場もわかるのですが、
ほんとに困ってる人たちから税金を徴収することが
果たしていいことなのかどうなのか。
特に今作の大見謝酒店のように真面目に生きているのに
にっちもさっちも行かなくなった人たちを苦しめることが
果たしていいのかどうか。
たとえ納税が国民の義務と言ってもね。
判断に苦しむぐー子の苦悩もわかるような気がします。




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☆☆☆
 タイガース負けちゃいましたね(涙)。
 ほんと最近はツライことばかりだ‥。
 ただ、昨日の「北野演芸館」にテンダラーが
 出てまして癒されました。
 友近も好きなネタだったのでおもしろかった。