警官の条件/佐々木 譲
¥1,995
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今回ご紹介するのは
「警官の条件」
佐々木譲著
新潮社刊です★★
安城和也は上司の加賀谷の内偵を命じられ、
ついにしっぽを捕まえた。
悪徳刑事の汚名を着せられた加賀谷は
依願退職した直後に逮捕されるが、
無罪となった。
暴力団の摘発が思うようにいかない警視庁は
加賀谷を刑事として復帰させようとする。
刑事として復帰した加賀谷は和也が率いる課と
ライバル関係になるのだが‥。
「警官の血」の続編です。
「警官の血」の細部は忘れてしまったのですが(汗)、
わりと印象的なシーンが今回の物語の冒頭にきます。
「警官の血」は好きな作品でしたし、
この冒頭のシーンも印象的だったので
期待が膨らみましたが、なんせ話が長すぎる。
それもどうも細部に拘りすぎという感じが否めませんでした。
「警官の血」では犯人が誰か?
そして3代続く警官の血筋などにも興味を覚えましたが、
今回は犯人は誰か?というようなお楽しみ(?)もなく、
話がただただ流れていくような感じでした。
一番不満だったのはラスト。
ここは感動的でとってもいい場面なのに、
なんでページが少なくなっているのか?
546ページもあるのだから、
他の枝葉の部分は削って、
ラストをもっと深く突っ込んで書いてほしかったです。
ここのシーンを長くして、他のところを端折れば
もっといい小説になったのではないかと思いました。
長すぎて散漫になり冗長的になってしまった印象。
「警官の血」が良かっただけに残念な気分でした。
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