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今回ご紹介するのは
「モップの精は深夜に現れる」
近藤史恵著
文春文庫です☆☆
本書は清掃の派遣のキリコが
活躍する短編集。
キリコの推理が冴え渡ります。
掃除の腕は完璧。
オシャレで可愛くて、それでいて
よく気が付くキリコはとっても好感が
持てるキャラクター。
しかし、ストーリーとしては今ひとつ
私は乗り切れませんでした。
なんか、話の持っていき方が強引。
特に１編目の「悪い芽」は、
キリコと栗山（この物語の主人公）の
ふたりの会話などはとってもいいのに、
謎解きの方はつまらなかったし、
説得力が感じられませんでした。
特に後半からラストは描き方が
粗いなあと思いました。
４編目の「きみに会いたいと思うこと」に
至ってはなんとなくオチが読めてしまいました。
多分これは私だけではないのでは？
せっかくキリコといういいキャラクター
なのだから、もうちょっと活かし方が
あってもいいと思います。
物語がもう少し現実的だったら
楽しめたという感じ。
それともキリコ自体のキャラが
ちょっと現実離れしたキャラなので、
ストーリーもあまり現実的ではないように
近藤さんが計算されているのかな？
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