優しいおとな/桐野 夏生
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今回ご紹介するのは
「優しいおとな」
桐野夏生著
中央公論新社刊です☆☆
ストリートチルドレンのお話です。
児童保護センターから脱走したイオンは、
渋谷の街を彷徨うストリートチルドレン。
手を差し伸べてくれるおとなはいるけれど、
ひとりで生きることを選択しています。
桐野さんの作品にしては、ハードさが
なりを潜めている感があります。
登場する人物たちの表面には激しいものが
ありますが、ほんとはとっても孤独で愛情を
欲しているのではないかと思ったり。
今までの桐野作品は、人間のいやらしさを
これでもかというくらい徹底的に描いていたような
記憶がありますが、今回はそれがなかった。
そういう意味では、切れ味鋭い桐野さんの雰囲気が
なく、ちょっと寂しい気もしたのでした。
ただ、最後までどんなどんでん返しがあるのだろう?と、
期待して読めたのも事実。
こんなに甘いお話で終わるはずがない!と、
勝手に思ってました。
どんだけ桐野作品にハードさを求めているんだろうと、
自分でも呆れました。
いつもご覧いただきありがとうございます(*^^)v
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