優しいおとな | チャウ子のそれでも本を読むのだ

チャウ子のそれでも本を読むのだ

チャウ子のごった煮風500字読書日記
 地味に更新中f^_^

優しいおとな/桐野 夏生

¥1,575
Amazon.co.jp




今回ご紹介するのは
「優しいおとな」
桐野夏生著
中央公論新社刊です☆☆




ストリートチルドレンのお話です。

児童保護センターから脱走したイオンは、
渋谷の街を彷徨うストリートチルドレン。

手を差し伸べてくれるおとなはいるけれど、
ひとりで生きることを選択しています。

桐野さんの作品にしては、ハードさが
なりを潜めている感があります。

登場する人物たちの表面には激しいものが
ありますが、ほんとはとっても孤独で愛情を
欲しているのではないかと思ったり。

今までの桐野作品は、人間のいやらしさを
これでもかというくらい徹底的に描いていたような
記憶がありますが、今回はそれがなかった。

そういう意味では、切れ味鋭い桐野さんの雰囲気が
なく、ちょっと寂しい気もしたのでした。

ただ、最後までどんなどんでん返しがあるのだろう?と、
期待して読めたのも事実。

こんなに甘いお話で終わるはずがない!と、
勝手に思ってました。

どんだけ桐野作品にハードさを求めているんだろうと、
自分でも呆れました。






いつもご覧いただきありがとうございます(*^^)v

上・右横の
「人気ブログランキング」「読書日記」から応援よろしくお願い致しますm(__)m