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今回ご紹介するのは
「わたくしが旅から学んだこと」
兼高かおる著
小学館刊です☆☆☆
兼高かおるさんと言えば、
「兼高かおる 世界の旅」というテレビ番組が
あまりにも有名。
この番組は１９５９年から１９９０年まで３１年に
渡り続いたそうです。
私の父親がこの番組の大ファンで毎週観ていた記憶が
ありますが、私はほとんど観た記憶はなく、
今となってはすごく残念。
さて、兼高かおるさんは只今８２歳。
本書には兼高さんの写真も随所に掲載されていますが、
お綺麗で、気品があってほんとに素敵な方です。
今でこそ、女性が海外に留学したり、旅行に行ったり
することは、ちっとも珍しいことではありませんが、
兼高さんが２０代や３０代の頃は、
女性が海外に行くということは並大抵ではなかったと
思われます。
それも「世界の旅」はカメラマンとアシスタントと
兼高さん３人で現地に出かけていたそうで、
取材先も兼高さんが交渉されていたということです。
「世界の旅」について書かれている部分には、
兼高さんの仕事に対する哲学が読み取れます。
「物事はやろうと思えば必ずできる」や、
「信じるものは自分の目だけ」や、
「いい仕事をしたい、いいものを残したい」など
どの言葉にも兼高さんの強烈なプロ意識が
感じられます。
前半は仕事に関するお話ですが、後半は自身の
プライベートなお話です。
実は後半を読むと、涙が出ました。
別段すごく悲しいことが書かれているとかでは
ないのですが、なんと言うのでしょうか？
それ、すごくわかりますという感じでしょうか‥
兼高さんと私の人生などは月とすっぽん以上に
似ても似つかないものでしょうが、
ひとりの人間として、女として心の奥底に
響くものがありました。
この本を読めてとても幸福に思います。
いつもご覧いただきありがとうございます(*^^)v
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