太陽のあくび | チャウ子のそれでも本を読むのだ

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太陽のあくび (メディアワークス文庫)/有間 カオル
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今回ご紹介するのは

「太陽のあくび」 

有間カオル著

メディアワークス文庫です☆☆☆

 

 

先日美容師の人と喋っていて、

その美容師さんは熊本の漁港の近くの出身だそうですが、

ほんとに20代、30代の人がいないと言われてました。

 

 

そういう話を聞く度に地方はどうなるのか?

 

と、思ってしまう私です。

 

 

本書の舞台は愛媛県のちいさな村。

 

 

 

この村で開発された「レモミカン」を売るべく奔走する高校生の

 

陽介。

「レモミカン」は東京の通販番組に取り上げられることになり、

陽介の父が出演するが、失敗に終わる。

 

 

果たして「レモミカン」は日の目を浴びることができるのか?

 

 

 

面白かったです。

 

好きな作品でした。

 

 

「レモミカン」を売るために懸命な、陽介を初めとする高校生の姿も

 

清々しく書けているし、

 

 

通販番組のバイヤー・柿崎照美の根性の据わり方もよかったです。

 

そして、照美にさりげなく手を差し伸べる同僚のバイヤーの小塚の

描写も飄々としていて好感が持てました。

 

 

ストーリー的には「甘さ」があり、そんなにうまくいく筈がないと

 

思うところもありますが、

変に捏ね繰り回したようなストーリーよりも明快さがあり

私は好きでした。

 

 

こういう自分たちの故郷を誇りに思う若者がもっともっと

 

増えてほしいなと思います。

 

 

 

 

 

 

いつもご覧いただきありがとうございます!(^^)!



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