- 太陽のあくび (メディアワークス文庫)/有間 カオル
- ¥620
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今回ご紹介するのは
「太陽のあくび」
有間カオル著
メディアワークス文庫です☆☆☆
先日美容師の人と喋っていて、
その美容師さんは熊本の漁港の近くの出身だそうですが、
ほんとに20代、30代の人がいないと言われてました。
そういう話を聞く度に地方はどうなるのか?
と、思ってしまう私です。
本書の舞台は愛媛県のちいさな村。
この村で開発された「レモミカン」を売るべく奔走する高校生の
陽介。
「レモミカン」は東京の通販番組に取り上げられることになり、
陽介の父が出演するが、失敗に終わる。
果たして「レモミカン」は日の目を浴びることができるのか?
面白かったです。
好きな作品でした。
「レモミカン」を売るために懸命な、陽介を初めとする高校生の姿も
清々しく書けているし、
通販番組のバイヤー・柿崎照美の根性の据わり方もよかったです。
そして、照美にさりげなく手を差し伸べる同僚のバイヤーの小塚の
描写も飄々としていて好感が持てました。
ストーリー的には「甘さ」があり、そんなにうまくいく筈がないと
思うところもありますが、
変に捏ね繰り回したようなストーリーよりも明快さがあり
私は好きでした。
こういう自分たちの故郷を誇りに思う若者がもっともっと
増えてほしいなと思います。
いつもご覧いただきありがとうございます!(^^)!
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