令和ロマンの「吉本の社員」を考察する。 | 世界の中心で人間以外が叫ぶ

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お笑い芸人などの一発ギャグや決まり文句について考察しています。

髙比良くるまと、松井ケムリの

コンビである令和ロマン

M-1グランプリ2023において

優勝を果たしましたが、その中でも

最終決戦で披露した「町工場」のネタで登場した

吉本の社員というキャラが

クローズアップされる結果となりました。

 

M-1グランプリ2017の優勝者でもある

久保田かずのぶ(とろサーモン)が

令和ロマンについて、「吉本の強みが出ていた。

100mを、いかに早く走れるかという

競技用のネタを、みんなが作る所で

長距離用でゆるく抜く、

(「吉本の社員」のくだりは)

あんなもん、誰でも笑う。そこに入れながら

ちゃんと競技用のボケも全部入れていくから

オールマイティで上手かったと思う」と評していました。

 

「町工場」のネタの内容は、「トヨタの社員」が

「クッキー工場ごときが、自動車だなんて

ホント馬鹿。馬鹿。

馬鹿クッキー、クッキーバカ。クッキー!」と

ドラマ「半沢直樹」で、片岡愛之助が演ずる

黒崎駿一のようなキャラで、くるまが突っ走ると

ケムリが即座に

トヨタに、こんな人いません。

一人もいません、こんな人」とツッコむのです。

 

ここでさらに、同じくるまが演ずる

「吉本の社員」が登場。

「ええやんええやん、何かおもろそうやん。

クッキー工場が自動車、

もうええやん、お笑いやん。

おもろかったら何でもええやん。

やんやん、ややんやんやーん」と、

「半沢直樹」や「下町ロケット」で

出てきそうな、否、出てこなそうな、

誰がモデルなのかすら分からない

内股でステップを踏みつつ

上半身をも必要以上に、くねくねとさせ

両手を忙しなく動かす

うるさ形のキャラに対し、ケムリが

吉本には、こういう人がいます。

ごめんなさい、いますこういう人は、実際に」と

残念ながら…という雰囲気で告白し

いるんかい!」と見ている側に、心の中でツッコませ

「トヨタに、こんな人いません」からの落差で掴みます。

 

ネタ終了後には、大会の司会を務める上戸彩が

隣にいる、吉本興業所属のお笑い芸人でもある

今田耕司に対して

「吉本にいましたよ。先輩、先輩」とフリ

今田も、「すいません。吉本の事

あんな風に思ってたんですね、今の子」と応えていました。

 

テレビ朝日放映のM-1グランプリ2023は

クリスマスイブ決戦だったのですが

同じクリスマスイブに、フジテレビで放映された

(24時50分からなので

正確に言えば、25日早朝)

「明石家サンタの史上最大の

クリスマスショー2023」において

吉本興業所属のお笑い芸人である

明石家サンタ(さんま)が、オープニングで

「メリークリスマス!

えーっ、まだやんのかいという。

回を重ねましたけども

まぁでもね、こうしてやるのは

『ええやんええやん、それええやん』

…ってこれはまぁ、吉本の社員じゃなく

芸人までやってるという。

令和ロマン、どうもおめでとうございます」と

本人が思っていたよりも

伝わらなかったであろう部分はあるものの

いきなり取り入れて、ブチ込んでくるだけでなく

俺は、ずーっと(M-1グランプリを)見てて

敵は、なしと見たのよ。

キャラかぶってなかったから」と

相も変わらずのコメントを残すところに

さんまの凄みを、感じずにはいられません。