笑っていいとも!の「グランドフィナーレ奇跡の競演」を考察する。 | 世界の中心で人間以外が叫ぶ

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お笑い芸人などの一発ギャグや決まり文句について考察しています。

タモリが司会を務めるバラエティ番組

「笑っていいとも!」が、2014年3月31日に

グランドフィナーレを以って

終焉を迎える事となったのですが

最終回という事もあり、レギュラー陣や

関係者各位、一般観客が

観客席側で一堂に会する中

歴代のレジェンドレギュラー陣が

次々と、しかも同じ舞台上に揃い踏みした事から

この出来事は、「奇跡の競演」とも呼ばれ

石橋貴明(とんねるず)は、「テレビの終焉

書いていた記事があった」と

語っていました。       

 

様々な方面から、称賛の声が上がり

いいとものレギュラーだった

井口浩之(ウエストランド)は

2022年M-1優勝後、仕事の幅も広がるし

数も多くなる中、番組によっては

「ようこそテレビの世界へ」

「一夜にして変わりましたよね」

という雰囲気を押しつけに押しつけ

失敗談ばかり聞かれたり

「何に驚きましたか?」

「誰に会って驚きましたか?」などと

何も調べずそんなこと聞いてくる。

「お前みたいな人間に会って、一番驚いたよ」と毒を吐きつつ

いいともの最終回にいたから

あれよりすごい事もうねぇわ!」と

キレていましたね。

 

タモリ憧れの吉永小百合登場に始まり

「テレフォンショッキング」のコーナーでは

ゲストとして、明石家さんまが登場。

(扱いは、「特大号」。

本編最後のゲストは、ビートたけし)

そのままの流れで

「タモリ・さんまの日本一の最低男」の

コーナーに突入。2人でトークを繰り広げる

というスタンスが変わらないまま

時間が過ぎていくと、浜田雅功(ダウンタウン)が

先陣を切って、「おーーい!長ぁーーい!」と

叫びながら入場。

ガムテープという強硬手段を以って

さんまの口を、ふさぎに行くのですが

口をふさいでもなお、回遊魚の如く動き回り

存在感を示し続ける姿に

松本人志(ダウンタウン)も

まだまだ売れるわ、この人

喋らなくても笑い取る、まだまだ売れるわ!

と、ツッコミという体を取りつつも

賞賛コメントを残します。

ガムテープに関しては、浜田の粗暴キャラで

過去にさんまに

ガムテープで舞台に張り付けられた

というのがあったので

ガムテープで仕返ししたらどうかと

松本が進言したものだったようです。

 

また、「早くしないと我々もほら

とんねるずが来たらネットが荒れるから」と

追い打ちをかけた事が

とんねるず(石橋貴明・木梨憲武)、

爆笑問題(太田光・田中裕二)の

登場へと繋がっていき、さらに

ナインティナイン(岡村隆史・矢部浩之)

へと続いていきます。

 

最初の構成では、各人の担当時間が

15分ずつだったようで、登場順に関しては

関係者それぞれ発言が微妙に違うのですが

当初は、さんまが4番手だったのを

1番手に回して、さんまの話が長いと

スタッフを含め周囲が文句をつけるという

かつての、「タモリ・さんまの日本一の最低男」で

繰り広げられていた、お馴染みパターンを

踏襲したいとスタッフが画策

していたのではないかと、さんまは考察しており

さんま・ダウンタウン・ウッチャンナンチャン

で1ブロックとし、ここで一旦仕切り直して

3組が捌けた状態から、後半ブロックが

ナインティナイン・とんねるず・

爆笑問題・笑福亭鶴瓶だったようです。

 

しかしながら、仕切り直しする事無く

しかも、とんねるずが先に登場した事について

石橋は、「順番抜かしじゃないんだよ。

松本が、『ネットで荒れる』って言うから。

そしたら俺はネットで見たら、キーマンは

石橋貴明だって言うから。

だから俺は、太田に言ったの。

太田、一緒に上がろうって」と発言しており

また、ブロック分けされていた事についても

この忖度は、誰の為の忖度なんだと思っていた」ようで

今日は、タモリさんの為の最終回だから

余計な事は、やるまいと思っていたという中

松本に言われた瞬間にスイッチが入り

憲武の楽屋でももう

衣装を着ている所だった事から、即対応できたのでした。

 

急遽の事だったので、音声さんも慌て

石橋もカリカリする中で

岡村曰く「殺人者のようだった」らしく

前室をバーッととんねるず、さらにその後を

爆笑問題が走って行ったのを

見送る形となってしまった

ナインティナインも、即座に続いていく訳です。

 

松本は、さんまのトークが長すぎる事について

「昨日、たまたま話しする機会があって

『明日。お願いします』って言ったら

『明日俺もう、パッっとやって、パッと帰るから』

嘘ばっか!全然終わらへん」と

グチっていましたが

これについては、後日さんまが

ファンもダウンタウンを見たいだろうから

ちゃんと15分で終わらせると

宣言していたものの、上記スタッフの策略により

「(さんまさん、ここまでです)

ありがとうございました」などの

捌けるきっかけが与えられなかったと回顧しています。

 

ウッチャンナンチャン(内村光良・南原清隆)と

4人での登場について、浜田は「後ろで4人で

出られへんでと困ってた。

(浜田の)楽屋に3人で来て

どうすんねんこの後」と困惑していたように

太田も石橋の呼び込みに対して、最初は拒否反応を示したなど

他のコンビについてもそうなのですが

これだけのベテランの域にいる全員が全員

どう絡んでいけばいいか、試行錯誤していた様が伺えます。

 

他にも舞台上には、裏番組の関係で

ここからの登場になった笑福亭鶴瓶や

フロアにいた中嶋優一チーフに、いきなり

仕切れというカンペが出された

中居正広だけでなく

憲武をはじめとした、この流れを変える

トリッキーな仕掛けによって

おすぎとピーコ、サンコン、田中康夫、

橋田壽賀子、神田利則と

次々と舞台上に登場しては

魑魅魍魎という雰囲気で

収拾がつかないとも取れる事態になり

「みんなで仲良く話しましょう」という

小学生に対する注意のような

カンペも出る状況で、その中でも

忖度と言えばいいのかは分かりませんが

通常では、あり得ない共演

しかも予定外の進行状況について

各事務所の関係者による怒号が響き渡っていた

という話もあるほどです。

 

各コンビ間での中については

石橋が「誰と不仲とかそういう事はない」、松本も

「絡んだ事ないのに、仲悪いも何もない」と

語っているように、周りが勝手にそういう状況を

作り出しているとも考えられますね。

ただ、ここまで共演がない状態であれば

噂レベルの話も勘案し

ダウンタウンと爆笑問題の共演について

さんまは、「何か言うたら、出て行ってあげないかん」と

ガムテープを張られていた状態の中でも考えていたそうです。