Keyword-38「後で、○○さんの楽屋に謝りに行ってください」 | 世界の中心で人間以外が叫ぶ

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お笑い芸人などの一発ギャグや決まり文句について考察しています。

後で、○○さんの楽屋に謝りに行ってください
[あとで、○○さんのがくやにあやまりにいってください]




<スキット>
司会:「Aさんは、俳優としてももちろんですが
歌手としても、たくさんの曲を出していますよね」
A:「ファンの方の助けもあって、色々やらせていただきました」
B:「Aさんの事、見ない日はないですもんね」
司会:「じゃあ、Aさんの曲の中で一番好きなのは何?」
B:「あれですよ…あの、サビが力強い…」
司会:「後で、Aさんの楽屋に謝りに行ってください



上記スキットは、Aさんが俳優としては広く知られているものの
歌手としては決して売れている訳ではないというシチュエーションで
司会も代表曲を出せないだろうと踏んだ上で、「Aさんの事、見ない日はないですもんね」
というフレーズきっかけで、若干の無茶を振ったものです。
BがAを必要以上に持ち上げた事で、司会から必然的に出てきたともいえるでしょう。

「後で、○○さんの楽屋に謝りに行ってください」というのは
真面目なイメージがあるからなど、ここではAが
自分からは言わないだろうという事を踏んで、司会から言ったのですが
自分から言う場合は、「後で楽屋に来い!」という風になるのです。
学校生活だと、「後で、体育館の裏に来い!」という事になりそうで
楽屋にしろ体育館の裏にしろ、閉鎖空間という共通点があります。

またこのスキットでは出てこなかった、共演者のCさんの名前を出し
「後で、Cさんの楽屋に謝りに行ってください」というフレーズが飛び出す事があり
これは、ダウンタウンが好んでやる手法です。

「誤りを犯した為、謝りに行く」訳で、一番良いのは
その場で謝ってしまう事なのですが、普通に謝ってしまうと
それはバラエティにはなりませんので、後で楽屋に行く行かないに関係なく
このフレーズは、良手の1つであると思われます。