年末年始に向け、離れて暮らす親との連絡も増え始めるころとなった。たまの帰省は親の老いにも気付く機会だ。入院や介護など、来るべき親のケアに備え、老いのサインを見逃さないポイントとは。専門家に聞いた。 

まず指摘したのは、親との「対話」。「当たり前のようですが、離れて暮らせば、実は親の暮らしは分かっていないものです。意識して対話を増やし、ふだんの親の生活を知っておくことで、異変もキャッチできる」と言う。
把握しておきたいのは、親を取り巻く人たち。「親がどういう友人とお茶を飲んでいるか、ご近所で親しい人、かかりつけの医者、買い物先の店の人は誰かというのも大切。知っておけば、親との対話のきっかけになり、様子がおかしい時は電話で状況を聞くこともできる」と話す。

頼りになるのは「地域包括支援センター」。住み慣れた地元で暮らしていけるよう各自治体が設置しているもので、介護保険を用いる窓口にもなる。本人以外にも家族からの相談も受け付ける。
寝たきりにはなっていない段階からでも、「要支援」として介護保険は使える。むしろ、早い段階で行政に把握してもらった方が、介護予防のプログラムも受けられ、状態が悪くなった時の対応も早いメリットがある。