風疹の流行を受け、先天性風疹症候群(CRS)の報告数が急増している。栃木県で昨年末に県内初のCRS患者の届け出があるなど、これまで報告が多かった東京や大阪といった都市部だけでなく、地方でも発症者が出てきた。
各地に支部を持つ日本病院会(日病)も「さらに増加すると考えられる」と指摘。風疹の再流行やCRS発生を防ぐ観点から、医療従事者に対し、通院中の患者やその家族らにワクチン接種を積極的に働きかけるよう呼び掛けている。

妊娠早期の女性が風疹にかかると、胎児に難聴や白内障、心臓構造異常などが起こりやすく、これらの障害が発生した場合、CRSと診断される。
国立感染症研究所がまとめた昨年1月から12月18日までの報告数は、前年の4件を大幅に上回る29件を記録。都道府県別では、東京が最多の13件で、大阪が5件、神奈川と埼玉、愛知、三重、和歌山が各2件、千葉でも1件あった。