厚生労働省は、勤務医などの「雇用の質」に重点を置いた勤務環境の改善に向けたガイドラインを策定する。厚労科学特別研究事業の研究班が、全国の医療機関の好事例を調査・研究し、医療従事者が健康で安心して働けるためのノウハウなどを集め、医療機関に提示する方針だ。同省は2013年度中のガイドラインの取りまとめを目指す。

厚労省は昨年10月に医政局、労働基準局など省内横断的な「医療分野の『雇用の質』向上プロジェクトチーム」を立ち上げた。同PTは、医療従事者の勤務環境を改善するための施策を検討し、その成果として、「雇用の質」向上マネジメントシステムの概要を明らかにした。ガイドラインを策定するための厚労科学特別研究事業の「院内マネジメントシステム確立に関する研究」は1月に動き出している。

医療機関は、医療従事者が健康で安心して働ける勤務環境にするために、「雇用の質」向上マネジメントシステムの構築を目指すことになる。そのシステムの下で、▽現状の評価▽課題の抽出▽改善方針の決定―などのプロセスを経た上で、ガイドラインを参考にして改善計画を策定。改善計画を円滑に推進するためにPDCAサイクルの手法を導入する。

このPTは、「雇用の質」向上マネジメントシステムのガイドラインを策定するほか、医療機関の先進的な取り組みや、ワークライフバランスなどの事例を幅広く収集・整理したデ―タベースを構築することも決めた。データベースを閲覧できるサイトの開設は14年度を目標にしている。