新型インフルエンザ発生時の抗インフルエンザウイルス薬の選択は、現場の医師の裁量に委ねられることになりそうだ。現行のガイドラインでは、「タミフルを第一選択」とした上で、流行しているウイルスがタミフルに耐性を示した場合の治療時にのみ、リレンザを使用するよう定められているが、政府の新型インフルエンザ等対策有識者会議の「医療・公衆衛生に関する分科会」では、見直しを求める意見が続出した。

現行の新型インフルエンザ対策ガイドラインは2009年2月に策定された。抗ウイルス薬については、それ以降に承認されたラピアクタとイナビルに関する記述がなく、「タミフルを第一選択」としている。厚生労働省は分科会の中間取りまとめに当たり、こうした記述を修正すべきかどうか意見を求めた。

ラピアクタとイナビルについて追記すべきだとの認識で一致した。一方、抗ウイルス薬の選択については、記載する必要性に疑問の声が相次いだ。

厚労省は、インフルエンザ治療に使われている漢方薬の「麻黄湯」に関する記述が必要かどうかについても意見を求めた。しかし、「ガイドラインにはなじまない」「エビデンスがそろっていない」など否定的な声が上がった。