東京電力福島第一原子力発電所の事故現場などで働く作業員の身体的負担を軽減するロボットスーツ「HAL(ハル)」が、都内のロボット展示会で公開された。

筑波大発のベンチャー企業「サイバーダイン」が、2009年に福祉・介護用などとして開発した原型を大幅に改良した。同社では引き続き実証試験を進め、最長40年かかるとされる第一原発の廃炉作業での採用を目指す。

事故現場の高線量環境に対応するため、上半身に被曝(ひばく)低減用のステンレス製の遮蔽板(約60キロ・グラム)と、熱中症予防のために、作業員の防護服の内部に風を送り込むファンなどを装着した。足の裏のセンサーが重心の移動を検出して下半身のモーターを動かし、作業員の動きを予測する形で歩行を補助する。バッテリーで約3時間の作業が可能だという。