まず一つの知識として、現在の遺伝子組み換え作物は、あれもこれもという形で、品種改良が行われているのではなく、約3万の遺伝子をもつ植物に、他の生物から一つの遺伝子を組み込んで、害虫耐性、除草剤耐性の作物を作っているのが現状です。

個人的見解を言えば、遺伝子組み換え作物の食品としての安全性はかなり高いと思われます。研究に研究を重ね、検査に検査を重ねた遺伝子組み換え作物と中国などから輸入されるほとんど無検査で農薬まみれの輸入作物、どちらの安全性が高いのかは言うまでもないだろう。ただ単に『遺伝子組み換え作物は危険だ』と言って組み換え作物を批判する姿勢はやめたほうがいいと思う。一方の主張にただ単に流されること泣く、安全性の度合いを見極めなければならない。

尚、遺伝子組み換え作物が、絶対的に安全だとは言えないのは当然である。だからと言って遺伝子組み換え作物を撤廃しようとすることは、人類の発展と食料問題解決に対して確実にマイナスになる。それは間違いないだろう。そういう方向にいくのではなく、より安全性の高い技術を開発するよう努力するべきだと思う。我々は近い将来くるであろう食糧問題に真剣に考えなければならない。地球の面積が有限なことを考えれば、砂漠や重金属の多く含む土地のような現在の技術では生育不可能な環境でも栽培可能な作物を開発する事は必要不可欠ではないだろうか?

そういった作物を開発するには遺伝子組み換えの技術しかありません。なぜなら、今までのような交配による品種改良では時間がかかり過ぎます。一つの作物が出来るのに20年以上の時間を要します。食糧問題による世界的危機はもう目の前に迫っています。人類が食料問題を解決することが出来なかった場合、全世界が一緒になって、中国の一人っ子政策のように子供を制限するよう努力するのだろうか?それとも少ない食料をめぐって戦争が起こるのだろうか?そうなった場合の想像はできませんが、私は遺伝子組み換え技術の向上により食料問題が解決されることを望みます。

現在、日本では遺伝子組み換え作物への不安は根強く、遺伝子組み換え作物を全面的に禁止するような自治体も出てきています。一方、アメリカやヨーロッパでは遺伝子組み換え作物の実験は積極的に行われ、日本は大きく遅れをとっています。

なぜ、遺伝子組み換え作物が必要なのか?それに対する答えはもちろん食糧問題です。世界では12億の人が一日1ドルで生活をし、8億の人が飢餓で苦しんでいます。近い将来(約50年後)、人類の人口に対する食料生産量の割合は確実に減り、大きな問題となって我々にふりかかってくるでしょう。

日本は食糧の多くを輸入に頼っています。今は車などを売って、それによって得たお金さえあれば、食料を買うことが出来ます。しかし、近い将来、お金があっても食料を買うことが出来ない時がくるでしょう。これは日本にとって死活問題です。遺伝子組み換え作物の研究はアメリカやヨーロッパのように食料自給率が高い国より、我々日本が本気になってやらなければならないのです。

それと同時に、遺伝子組み換え技術を批判する人たちのほとんどが毎日のように十分な食事をしているということを認識しなければなりません。これから、我々日本人は、毎日十分な食料を得られるという保証はないんです。