この日最後に目指しましたのが、信太山にあります聖神社
この辺り「信太の森」は、かつて色々な文書や和歌に詠まれた場所で、広く知られた聖地だったようです。
葛の葉さんも、元々は白狐ではなく、聖神社の神の化身だったという説もあるそうです。何かの宣伝工作で、葛の葉狐伝説が広まったと。
信太森葛葉神社から歩いて東方面へ。
かなり上ってゆく印象があったのですが、高いところでも標高80メートルとかだそうです。
大きな新道が通って、団地もできていて、すっかり開発されてしまって、伝説の森も見る影もない印象。ただ、昔の街道や旧跡などはそのまま残されていて、コントラストが凄かったです。
旧街道を歩いていると、いきなり開けて大きな一の鳥居が
本殿まではかなりありますから、かつては丘陵全体が神社の聖域だったことが偲ばれます。
まずたどり着いたのが、神社の裏面になります鏡池。
葛の葉狐さんと幼き晴明(童子丸)がお別れをしたという伝説が残る池です。
この池から神社に通じる坂道(ねずみ坂)で、猟師から逃げる葛の葉狐さんを安倍保名が助けて、二人は結ばれて、晴明が誕生したと。(現在その坂道は、通れなくなっています)
池の辺りにあります「信太の森ふるさと館」も鑑賞。
葛の葉伝説に関する展示の数々。
なかなか面白かったです。
ふるさと館の前にあります、葛の葉さんと童子丸(晴明)の像
そこから聖神社までは、ぐるりと半周しなければならず、わりと距離感あります
本当にギリギリまで宅地になってまして、最後に残された杜の中に、お社は鎮座されています。
御祭神は、素戔嗚尊の孫神「聖大神」が主祭神ですが、社家説によると、
瓊瓊杵尊
天照大神
饒速日命
木花咲耶姫
磐長姫
の五柱が御祭神とのことで、やっぱり饒速日系の神社だったんですね。
創建は白鳳時代だそうですが、おそらくそれ以前から聖地だったはず。
摂社の平岡神社は「枚岡神社」のことで、天児屋命で、この横から鏡池に通じる道が「ねずみ坂」です。
たぶん、以前に一度、ヒライストの友達数人とお参りしてたと思うのですが、記憶が曖昧で、もっと社殿も鄙びてた印象があるので、もしかしたら拝殿は建て直されてるのかな?
安倍晴明公のルーツ中のルーツと言えるこの神社、かつての広大な神域を空想しながら、ゆっくりお参りさせていただきました
御朱印は、自分で朱印を押して、自分で賽銭箱に300 円入れるシステムでした。
右端かすれてうまく押せなかった😅
帰りは一つ南の信太山駅を目指して徒歩で。
バスもあるようですが、あまり本数はないそうです
この日は1万8千歩ほど歩いてまして、もう旧跡探して味わう余裕はあまりありませんでした
途中にありました池。おじさんたちが釣りしてました。
たまたま初めてしまった晴明さまツアー、なんだかすごい良かった
信太の森の現地を歩くことで、しっかりバイブス感じられて、神々の系譜が晴明さまに継がれてゆく感じがなんとなく分かりました
見逃してる場所も多いと思いますので、レア御朱印ゲットもしつつ、また訪れてみます