農業の危機 『かんばやし百姓塾』 | 平井部

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野田尚さん主催の『かんばやし百姓塾』、先月の初回と、今月26日に行われましたSpecial回に参加してきました

 

場所は綾部市のかなり奥地の方で、めちゃ郷愁をそそる田園風景がずっと続く。昭和か、なんなら明治あたりからありそうな歯医者さんとかそのまま残ってる、トトロに出てきそうな場所。

 

 

 

 

現在、日本の、農、稲作って、大袈裟でなく危機的な状況にあって、ここ数年の間にも、農業従事者が目に見えて減って、耕作放棄地も増えているらしいんです。

 

ずっと農家をないがしろにしてきた政策も、悪くなりこそすれ、改善される兆しすら見えない。

 

そんな現状を目の当たりにして、「ここで百姓をする」と決意をされたのが野田さんです。「なんとかしなければいけない」という野田さんの熱い思いは、穏やかな語り口の端々から伝わってきました。

 

 

この「百姓塾」も、技能や知識を伝授するだけではなく、「みんなで考えて答えを探って行きましょう」というスタンスで、また集まったメンバーも、皆さん個性的で特技を持った方が多くって、何かが起こりそうな予感ビシバシでした。

 

 

 

午前中はまず、いくつかの畑を巡って、草取りや収穫を体験しつつ、長年自然農が行われていた畑と、農薬使用された慣行農業の畑とで、土や作物の生育具合を見させてもらいました。

 

ラジオ局や新聞社が取材に来てて、インタビューとかされたりして

 

 

お昼におにぎりと汁物を頂いて、午後は田んぼの草取り。やっぱり田んぼによって、足を入れた感じとか、生えてくる野草ちゃんも違う。

 

手前のファッサーしてるのはマコモです。

 

 

 

午後3時からは座学をみっちり。

 

みんなで田んぼ、稲作が日本にどれだけの事をもたらしてきたのか、ゆっくり考え合ってから、先に欧米で導入されて、誤ちであることが分かっていた、機械、農薬、化学肥料の“現代農法”が、日本に組み込まれ、そして”土が死んでしまった”経緯などを、教えていただけました。

 

 

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今の農家さんの平均年齢は70歳を超えていて、しかもとても農業だけでは賄えないほどの年収にしかならない。何時立ちいかなくなってもおかしくない、誰にとっても他人事ではない、まさに喫緊の問題なんですね。

 

いろいろな解決策はあると思いますが、まず自分は、自分とその周囲が生きられる程度の作物を、育てられるようになりたいです。そして、「半農半X」が当たり前の形態になるように、情報もシェアして行きます。

 

この春から、知り合いの耕作放棄地をお借りして、田んぼを始めたりしてたのですが、その件はまた別に書きます。

 

 

野田さんだけではなく、全国あちこちで、耕作放棄地を受け継いで、農業されてる方がいらっしゃるようですね。

 

自分で作業しなくても、こういった方々から直接作物を購入することも、立派に日本の農を支えることに繋がりますし、みんながそれぞれ自分の問題として、“食”を考えることが必要だと思います。

 

 

座学の会場になった「つむぎの杜」と言う自然食レストランは、なんと女性の皆さんが中心となって、自分たちの手で古民家をリノベーションして、作られたんだそうです。

 

この日の夕食は、収穫した野菜も使用された、つむぎの杜特製のお料理でした

 

これはほんの一部で、他にも大皿がいくつも。

 

胃袋も心も大満足

大根餅って初めて食べた〜。

 

 

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田園風景の中で土に触れていると、それだけで何かのDHA目覚める気がする…。

 

しばらく農にしっかり向き合ってみます。