熊野へ 6 継桜王子 | 平井部

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新宮市を出発し、熊野本宮へ向かう前に、ちょっと熊野古道を散策。

 

国道311号線を白浜方面へ。

 

この頃放送してました『街道てくてく旅。熊野古道をゆく』で改めて熊野古道に惹かれおねがい、中でも一番胸を打ったのが、継桜王子の杉木立でした。朝もやの中、天を突いて屹立する木立の映像を見た瞬間に、行ってみたい~って心が叫びまして。

 

 

 

本当に何も無い311号線、かなり後に造られたようで、古道や地元の方が使われる道路は、少し北に逸れた辺りにあります。

 

 

曲がりくねった急坂を登って、古の道方面に。さすが世界遺産、熊野古道は昔ながらのルートでそのままあって、そのすぐ下に車道が通っていて、ポイントポイントまでは車が入れるようになっているんですね。駐車場も数台分ですがちゃんと用意されていて、継桜王子まで数分という所に停めることができました。

 

畑の間の細道を少しだけ登って、熊野古道に。

 

すごい、めっちゃ奇麗に整備されてますね。ブロックが敷き詰められて、新しいトイレもあったりして。

 

 

 

見晴らしもよくって、ぱっと開けた山間の風景は緑深く、すぐ下に立派な国道が通っているなんで思えないほどでした。

 

はっきり覚えてないけど、きっとこの景色のことニコニコ

 

 

 

 

かつては旅籠だったという古民家などを眺めつつ歩いていると、ほどなく継桜王子に。

 

 

杉木立すご~いっ!! 痛いくらいの晴天ですのに、すっと薄暗くなって、気温も数度下がって、ふとエリアが変わったみたいな印象。

 

 

 

 

 

 

 

ぞくぞくしながら鳥居を潜って。上のお社に向かって伸びる参道。木肌に触らせてもらいながら、巨大なご神木を見上げていると、いろいろな意味でくらくらしてきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

小さなお社にもお参り。すっかり大自然の中に溶け込んでしまっているような不思議な印象でした。

 

 

 

ちなみに、王子とは、古から神々の宿る場所として信仰されてきた、樹木、岩、滝などにお社を建てて祀ったもので、大阪から熊野まで九十九カ所あるということです。

 

 

 

古道に下りてから、可愛い看板に従って、その下にあるという野中の清水に。

 

あらあ、こちらもすごい! めちゃめちゃきらきらしてます!

 

 

 

 

 

 

奇麗な泉が沸き出ていて、かなりの水量があるらしく、勢いよく水路に流れ落ちています。

 

柄杓をお借りして、頂いてみると……。め、めっちゃ冷たくって美味しいっ!! 渇いた心と身体に染み染みでした。昔の旅人も、古道より少し下って、此処で渇きを癒されたそうです。そら癒されますってこれは照れ

 

 

 

山肌に、小さな祠が二つあって、中央に愛らしいお二人の仏さま、右端に龍神さまが祀られていました。本当に龍神さまがいらしてもおかしくないくらい、水の神気に溢れた清々しい場所でした。勿論、ペットボトルに一杯、お水をいただいて帰りました(^_^)。瞬時に露が付いてしまうくらい、冷え冷え水でした。

 

 

 

この時はほんまに雰囲気を味わっただけでしたが(^_^)、熊野古道の心地よさ、少しだけ実感できましたですね。

 

 

 

続きまっす