幻魔大戦 Rebirth 9巻
9巻のカバー、帯をつけた状態ではよく分からないですが、下の方にステラが描かれてるんですね。
特殊部隊「ブラックバード」によって捕獲されたサイキック達は、「サイキック収容所」に収監され、一人一人に張り付く下級幻魔に監視されると言う、過酷な環境に置かれていた。
収容所の所長は、ドク・タイガーマン!!
サイキック達の能力は全て無力化され、反旗の芽はことごろく露呈し、容赦無くタイガーマンに潰されてしまう。
ジョージ・ドナーたち、CIA直属のサイキックチームを引き取りにきたミズ・クローノだが、タイガーマンの怒りを買い、彼女も収監されてしまう。
ここで驚くのが、タイガーマンは『コミック幻魔』の“あの時のまま”のタイガーマンなんですね 人類を裏切り、人々の憎悪を丈たちサイキックに向けさせたあのタイガーマンが、魂消え去ることもなく、より強力になって復活あそばされたと
作中の「現在」ですが、丈みたいにこの時空に生まれきてる者と、滅びた世界からスライドしてきた者と、ミックスになってるようですね。そういえばソニーもそうだった。
一方、エッちゃんに導かれつつある丈は、“ベアトリスの釵”に意識を向けることで、ついに「お時=ムーンライト」が生まれた経緯、ベアトリス王女の地球人類に対する熱愛をはっきりと思い出す
「ステラを捜すんだ」
そう決意する東丈の容貌には、力強い父性が漲ってます
まんまと収容所に入り込んだミズ・クローノは、ベアトリスの釵のフォースをもって、“虎の檻”を破り、タイガーマンに対峙する。
クローノに助力するのはイチエって、木村市枝
いっちゃん
彼女もいろんな時空に飛ばされたり、『ハル少』ではニューヨークに来たりしてたので、「スライド系」の寛容性は十分にありますね。
個人的に幻魔で最も好きなキャラクターが木村市枝であり、『砲台山』と『deep』で再会できた時はマジ感涙でした…
黒人であるミズ・クローノの正体は、この時点では分からないんですけれども、お時から直接ベアトリスの釵を授かっているということは、“時を継ぐ者”なんですね。
え~っ、ってことはお時さん、どこかの時空で趨勢を見守っているんだろうなあ。
逢いたい
自らの催眠波攻撃を、いともたやすくクローノに破られ、激怒するターガーマン。
そんな彼の前に現れ、「契約違反」を咎める幻魔スミス。
タイガーマンを締め付ける「奴隷の首枷」
を~っ、あのシグに付けられたやつキターーーーッ
丈は、サブとソニー、そしてジンとルーフに再会する。
一触即発の彼らも、エッちゃんの機転でなんとか休戦。
きっと幾つもの次元で、光と影の色々な陣営に属して、彼らは相まみえて来たんでしょうね。
そしてジョージ・ドナー
“幻覚”を打ち払う為の“特異点”になるはずだった彼は、タイガーマンの挑発によって、“狂戦士”化
ラチルの喪失
ここで彼も『真幻魔』からの「スライド系」であることが分かります。
狂戦士のドナー、強え
しかしその念動も、そしてタイガーマンの催眠波も、囚われの身であるステラの超絶能力を「間借り」したものに過ぎなかった。
女神の愛のフォースで、ジョージ・ドナーを救い出すミズ・クローノ。
そして、長らくタイガーマンに利用され続けたステラも、丈によって救出される。親子の再会
「ステラちゃんに会えたんだね」
場面は切り替わり、青林学園の美術室でそう呟くのは、丈の友人であったジュン キャンバスには、あの光景……髑髏の月に対峙する絶望のサイキック戦士たち……
「そろそろ始めようか?ーー遠いあの日の続きを……」
……って、あんたいったい何者
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