西国三十三箇所巡礼の続き。
イレギュラーですがぼちぼち
2009年11月30日のお参りです。
この頃文章長い…。かなり割愛しております。
11月の30日、西国三十三カ所でも少し遠方、兵庫県のかなり山奥にありますお寺を、いくつかお参りしてきました。
当日、元々早起きするつもりではあったんですが、なぜか3時すぎに目が覚めてしまって(^_^;;、予定より2時間も早く、5時には出発。まだ上空には星がきらきらと輝いておりました。
高槻、茨木を抜けて、176号に移って宝塚市へ。この辺りで日の出を迎えました。通勤通学に向かう人々を眺めつつ。
宝塚を抜けた辺りから県道に入り、これが存外信号も渋滞もなく、すごい走り易かったです。朝の紅い光に照らされた秋の田園風景が心に残りました。
ぜんぜん土地勘のない場所を、たまに迷いながら(^_^;;、少し心細い思いでドライブ。加古川を渡って、やっとお寺の看板が見えて一安心。丸々4時間かかって、なんとか目指す西国二十六番一乗寺に到着することができました。
まぶしい朝日を浴びながら、境内に入っていきなり眼前をふさぐ急な石段を上ります。脇の紅葉が奇麗~。陽を透かして紅にきらきら輝いておりました。
まず第一の階段を上がり切った場所に常行堂があって、その前にとっても素敵なお地蔵さまが何方がいらっしゃいました。喜んでお参り。
さらに階段を上っていきますと、三重塔と、その奥に舞台作りの本堂(金堂)が見えてきます。う~ん、なんと言いますか、ほんまに「山寺!」っていう雰囲気の境内です。
階段の途中で、紅葉越しの塔の写真などを撮っておりますと、にわかに下方ががやがやと……。うわっ、来てしまいました、おいづるを着たツアーの団体さんです! しかもかなりの団体さんらしきがやがや度!
慌てて撮影をやめ、とりあえず本堂に駆け込んで、御朱印だけ頂きました。なんせ数十名分の御朱印が入りますから、ゆっくりしているとえらいことになるのです。(あ、こちらで御朱印を書いて下さった方、とっても奇麗な女性だったので驚いてしまいました(^_^)。字もすごく奇麗でした。)
そうこうしているうちに本堂内に団体さんが見えはじめ、御開帳されている観音さまが見えておりましたので、めちゃ心を惹かれつつ、一時お堂を退出。ツアコンの人の話しでは、なんでも70数名の団体さんらしく(涙)。
波が引くまで、他の場所を見学ですね。本堂裏手にある小さなお堂をお参りしてから、「奥の院」へと続く薄暗い山道へ。
少し下ってから、所々苔むした石段を上り。木漏れ日がすごく奇麗です! 心地よい山の霊気を一杯に吸い込み。
石段の突き当たりには、このお寺の開祖、法道仙人を祀ってある開山堂があり、そのさらに左奥には、寂寞とした独特の雰囲気がある岩場、「賽の河原」があります。子を亡くした親が、子の幸せを祈りながら小石を積む……と言われますが、しっとりと湿った岩場には、そこここに積み上げられた石があります。ぼくの前にも、足がお悪いのか、辛そうに歩を進めながらも辿り着き、岩場にかなり長時間立ち尽くしてらした年配の女性がいらっしゃいました。あまり物見遊山で行って良い場所ではない様ですね。写真を一枚撮ったんですが、すぐに消した方が良いような気がして、その場で消去しました。
本堂に戻りますと、ちょうど団体さんが出てこられる所でした(^_^)。
少し心を落ち着けてから、特別拝観料を払って内陣へ!
う~ん、こちらもすごいです。内陣に踏み入ると、ふんわり優しい観音さまフォースをぴりぴり感じます。お厨子の両脇にいらっしゃる、数十センチサイズの二十八部衆さんを見て自分をじらしてから(^_^)、中央の観音さまへ。
すごい愛らしい~。
こちらの観音さまは、1メートル弱くらいの、金銅仏の聖観音さまです。金銅仏特有の愛らしさ。まん丸お顔に、切れ長の瞳が素敵です。達サマこと山下達郎さんの眼のような。
先日お逢いした三室戸の観音さまみたいなくるくる衣ではなくって、シンプルに身体のラインをそのまま現す衣。ほっそりお足にぷっくり足先。方から手のラインは、ちょっとツタンカーメンを連想させるようなポーズを取ってらっしゃいます。衣がシンプルだからか、観音さまというよりはお釈迦さまみたいな感じもいたしました。
このお方は、とっても古い白鳳仏で、大陸から渡ってきた可能性もあるということでした。御前立ちさまも、同年代で、共通点の多いお姿ですが、ご本尊の方が冠が少し大きいし、肩のラインも違いますね。
お厨子の左右は、お不動さまと毘沙門さまですが、秘仏で見られないとのこと。御前立ちさまを初め、寺宝は宝物館に収められているらしいのですが、鑑賞には予約が必要だということでした。
逢瀬を終えてもしばらく、紅葉が美しい境内を夢中で写真を撮って回りました(^_^)。三重の塔の奥に見える山々も、紅や黄色に彩られてすっごく奇麗でした。
続きまっす