厳島神社を出てすぐ、このお寺はありました。
ずっと逢いたかったお方がいらっしゃるであろう、まだ新しいお堂は一見してアタリがついて、お手洗いで顔を洗って心を落ち着けてから、参拝。
白檀で造られたという、像高約4mのお不動さま坐像。
言うまでもなく、大仏師 松本明慶さんの手によるものです。
明慶仏特有の、童子のような愛らしさと深い悲しみと怒りをたたえた瞳…。
こちらを彫り進める際、きっと原爆のことを思わずにはいられなかったと思うんですよね。
素晴らしいお不動さまでした。
向かって左手の建物が本堂ですが、こちらはかつて僧房だったらしく、確かにあまり本堂らしくない雰囲気ですよね。
廃仏毀釈前にはあまりきっちり区分けされてなくって、昔の参拝者は現在の大願寺で入浴して身を清めたり休憩したりしてから、厳島神社にお参りされてたようです。
こちらのご本尊の秘仏 厳島弁財天さまは、もともと厳島神社の本殿にいらした方なんだそうです。年に一度、大祭の時に御開帳になるんですね。これはいつかお目通りしないと。
本堂には薬師如来さま、お釈迦さまなどもいらして、見仏的にもすごく楽しめました。
続きまっす。