佐保路見仏 海龍王寺 | 平井部

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 法華寺から海龍王寺はすぐ。両方とも、参拝者無料の駐車場はあります。


 参道を抜けて鄙びた山門を潜って境内に入りますと、はあ、すっかり別世界。時間がゆ~っくり流れているように感じます。


 しっとりした雨に、可憐な小鳥の声が響いて。









 しばらく雰囲気に浸ってから、本堂へ。


 ご本尊の十一面観音さま立像。もう「美」そのものでありまして。フライヤーの「鎌倉仏教の美しさこの像に極まる」というコピー、そのままですね(^_^)。








 時代に取り残されたような鄙びた堂宇におわすので、より美しさが際立ちまして。


 堂内ほぼ貸し切り状態でしたので、じ~っと御前に端座して、贅沢な時間を過ごさせていただきました。



 お厨子の向かって左に愛染さま、右にお不動さまがいらして、その後方に、文殊さま、毘沙門さまの立像がいらっしゃる配置。


 また、写経人としては、弘法大師の筆になるという隅寺心経も興味深かったです。




 別堂の西金堂内には、五重小塔が収められています。奈良時代作、4.01mの精巧な小塔で、国宝に指定されています。瓦一枚一枚張り付けてるのかなあって思いましたら、さすがにそれはないみたいでした(^_^)。












 こちらのお寺は、奈良に都が来る前から存在したようで、平城京の道はこちらをさけるように作られているそうです。そういった特別な地域だから、藤原不比等は邸宅の場所として選んだのかも知れません。




 佐保路のお寺としてはあとは不退寺がありますが、そちらはまたの楽しみに(^_^)。