今日はお釈迦様のお誕生日ということで、国宝のお釈迦様がいらっしゃる蟹満寺にお参りしてきました。
お出かけにはもってこいの、20度超えの陽気でありましたが、バイクに乗るには春物のアウターではちょっと寒かったですね。国道から、わりと有名な玉川沿いの桜のトンネルを抜けて、旧街道を通って蟹満寺まで。
こちらの本堂は2010年に落慶されたばかりで、ま新しいお堂が春の青空に映えて眩しかったです(^_^)。



受付を済ませて、入堂しますと、いらっしゃいます、丈六で金銅仏のお釈迦様坐像。
このお方は白鳳時代のお産まれで、なんと1300年以上もこの地に鎮座してらっしゃるとか。この時代の金銅仏は、薬師寺のお薬師さまとか飛鳥大仏さまとか、数体しか残っていないそうです。
案内して下さった女性のお話しでは、以前に座ってらした台座は、水害で後から造られたコンクリ製で、お身体が少し傾いでしまっていたのが、お堂を新築した際に台座も金箔の貼られた銅製のものに作り替えて、まっすぐ座っていただけるようになり、お顔も美しく見えるようになりましたとのことで。
確かに、正面から拝みますと、すっと端座された様子が凛々しく感じました。
貸し切りのお堂で、ゆっくりおろがみ。
心地良い仏オーラ、しっかり感じます。
螺髪も白毫もないシンプルなお姿が素敵です。
正面からのお顔は、ちょっと厳しい感じで、渥美清さんに似てる気がしました。美しく弧を描く細めの眉と、少し太めの鼻筋。
向かって右下から眺めるのが、一番バランスが良くって好きですね。
お堂右端には、聖観音さま坐像を中心に、お地蔵さま、お不動さまの立像がいらっしゃって、こちらは以前ありました観音堂に祀られていた方々ですね。聖観音さま、あまり彫り込まれてないお顔が厳しい印象を受けます。
最後にもう一度お釈迦さまを拝んで、左下から観てみましたら、ふっとお顔が笑ってらっしゃるように感じました。
蟹万寺では、4月18日に「蟹供養放生会」が、5月8日(旧暦4月8日)に釈迦降誕会として「足腰痛み封じ祈祷大祭」が行われるようです。そういえば花祭りは旧暦の4月8日に行われる所が多くて、ほんとはそちらが正しいのかも知れないですね。でも個人的には春になったばかりの4月にお祝いしたい気分です(^_^)。
お寺を出て、隣の綺原(かんばら)神社にお参りしてから、すぐ横の川べりの桜を観賞。

さらに、国道24号線と合流する辺りにありました桜並木が、満開でありまして。





今年は、京都市内の観光名所には行けませんでしたが、近郊ながら感動的な桜花にいくつも出逢うことができました。竹内まりやさんの“人生の扉”、聴きたくなりました。