霧島神宮から車で移動して高千穂の登山口へ。天候のせいか、ぼくたちの他には1台停まってるだけでありました(^_^)。
一応登山届けを書いてから、準備を整え出発。時刻は9:30頃でした。
前日の陽気から、パーカーで登るかな~なんて思ったりもしたのですが(^_^;;、山をなめてはいけないということで、ダウンジャケットの上にさらに借り物のピンクのウインドブレーカーを着用しました。ふと気づけば、飛行機のピーチもそうですが、イザナギが魑魅魍魎に投げた桃の実をちょっと連想させるなと。
神宮までは晴れてましたのに、この辺りから上はかなり濃ゆいガスに覆われてしまってます……。
まず、登り口にあります古宮跡にお参り。
うっすら透けて見える太陽さん。


登り始めは、茂みの中の整備された階段が続くのですが、やがて砂地になります。新燃岳噴火の影響か、枯れてしまってる木も多かったです。

樹々の高さが低くなってゆき、茂みを抜けてしまうと、目の前には砂地と岩場の斜面がそそり立ってまして。
この辺りにくると、ガスはさらに濃くなって、視界100mないくらいでした。


ずりずり滑りながらも、岩を掴んで必死で登ってゆくアラフォーとアラエイの男子二人(^_^)。頂上も見えない霧の中をじりじり進むのって、なんだかオレの人生そのものやん……とか自虐的に思いつつ(笑)。
途中一度だけ、山口から来たという女性とすれ違いましたが、その後はもう貸し切り状態でした。まあわざわざこんな日に登る人も少ないでしょうけれど。

御年80歳の伯父も、休み休み頑張ってましたが、登り始めて1時間ちょっと経った頃、「いかん! 腹が減った!」と叫んで、ちょっと早いけれどお昼休憩することに。
岩場に腰掛けて、小母さんが作ってくれた豪華なお弁当をさあ食べようと思いましたら、あらあ、さーっと陽光が射したと思うと、みるみる眼前のガスが晴れてきました!! 空気は澄んでいて、噴煙を吹き上げている桜島までの光景が斜面の向こうに見渡せます。


奇麗~。

絶景を見下ろしつつエネルギー補給をし、再びスタート。
今度はピークが見えてるのでかなり心情的に楽です。

一度ピークを超えると、しばらく尾根を歩くルートになります。
ちょうどこの尾根を境にガスが切れている感じで、右下にはかつての噴火口を見下ろせるのですが、左側はまったく視界がききません。風も強くてかなり寒く、パーカーで来ようとか思ってた愚かさを思い知りました。



いよいよ見えてきた頂上


頂上でガスの分かれ目。
南に開ける眺望を楽しみつつ尾根を渡りきり、頂上へ向けて最後のひと登り。
昔は岩場をよじ上った記憶があるのですが、今は奇麗な階段が出来ていました。「もうすぐシャチホコがみえるが」という伯父に「いやサカホコやから」と心の中でツッコミを入れつつ。

古宮跡。


そしてとうとう登頂~。
80の伯父と一緒で、約2時間半の道のり。このペースだとぜんぜん楽で汗もかかなかったです(^_^)。

逆鉾さんお久しぶりでございます。
眺望は全く楽しめませんでしたが、なんだか異界に居るような不思議な雰囲気。
逆鉾さん越しに観る太陽が眩しかったです。

下りは3組ほどとすれ違いまして「物好きがおるもんじゃ」と伯父さん(^_^)。言うまでもなく登りよりも楽で、砂地をずりずり滑り下りるのが面白かったです。約1時間の行程。


続きまっす。