すこやか見仏 中山寺 | 平井部

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神社仏閣巡りレポ
& ほめほめ雑記


 三十三所巡礼の続き。現実の紅葉シーズンに追いつきたいので、ちょっと駆け足で行きます。

 この時は兵庫県の中山寺へ。前回の葛井寺から三月ほどあいてますので、張り切ってるのが文章に現れてますね(^_^)。そんなNoboruさんをいきなり襲うトラブルとは……




☆ ☆ ☆ ☆ ☆


 しばらく休止しておりました西国三十三カ所結縁御開帳も、九月になりましていよいよ再開! 今年も見仏の秋になりそうで、今からわくわく(^_^)。今日(2009年9月17日)は北摂の地、宝塚のちょっと手前にあります、二十四番札所 中山寺まで見仏に行ってまいりました。


 今年の九月は涼しい日が多いんですが、今日は久しぶりに心地いい残暑が感じられる、初秋の一日でした。

 しばらく通勤にしか使っていなかったバイクを駆って、ツーリング気分でGO! ただ、陽光は心地よいものの、171号線が混んでいて、あまり気持ちいいツーリングにはならなかったです。

 まずは総持寺にお参りする予定だったんですが、看板を見過ごしてかなり進んでしまったので、先に中山寺の方にお参りさせてもらうことに。


 う? でも、なんだかアイドリングがめちゃ不調なんですけど……。たまに信号待ちの間にエンジン止まってしまうようになり、ついに道のど真ん中で完全停止!! 表示パネルはブラックアウトしてセルもなんにも反応せずっ!(涙)


 結構通行量も多かったので、しばらく立ち往生してたんですが(^_^;;、トラックが通れずにクラクションを鳴らされて、慌ててバイクを押して脇道に。
 押しがけしてみてもぷすぷす言うだけで眠ったままですので、仕方なしにバイクショップにロードサービスを頼んで回収してもらうことに。バイク屋さんを待っている間の陽光が痛かったです……(涙)。こういう時にはケータイ欲しいって思いますね。(※2013年現在も所持せず……)

 やっぱりバッテリーを充電して調べてみないと判らないとのことなので、ショップに預けてぼくは電車で帰ることになりました。とりあえず171(いないち)から、バスでJRの茨木の駅まで。


 すっかり気疲れしてしまって、もう帰りたいくらいだったんですけれど(笑)、何しに来たか判らなくなりますので、気を取り直して電車で行くことに。うん、ちゃんと中山寺という駅もあって辿り着けそう。
 バスも直通の電車も、数分と待つことなく滑り込んできて。あれ、なんだか「乗れてる」感じは致しますかも。



 尼崎を過ぎて宝塚方面に向かい、1時間弱ほどで中山寺駅へ。駅に着く前から、山中にそびえる鮮やかな朱色の塔が見えておりました。
 しばらく歩いて阪急の駅を潜って、茶店の並ぶ参道を過ぎると、いきなり巨大な山門がでーんと(^_^)。大本山 中山寺です。


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 商店街の様子


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 巨大な山門で~ん




 修復されたての力士像さんにご挨拶して山門を潜り境内に。広い参道の両脇にはいくつかお堂があって、それぞれご本尊もいらっしゃるようでしたが、ご利益信仰の祈願場所になっているようであまり雰囲気も良くなく、さ~っと流す感じで眺めておきました。


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 石段を登って、御朱印をいただいてから、まずは五百羅漢堂で羅漢さんたちと対峙。こちらには狭いお堂の中に、700体ほどの羅漢(釈迦のお弟子)さんがいらっしゃり、中央のお釈迦様の説法を聞いている様子になっているんですね。羅漢ブラザー達に包まれて、自分の心を見つめていると、お参りすることよりも、数を回って御朱印を集めることの方に重きを置いてしまってたかなあって、反省してしまいました。お釈迦様もありがとです。
 左手の閻魔堂の閻魔さまも、真っ黒で魁偉なお姿が素敵でした。弱った心に喝! みたいな。



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 この上が本堂。エスカレーターがありました。




 さらに石段を登って本堂へ。
 こちらのお寺は安産祈願で有名らしくって、平日にもかかわらず、帯をもらいに来られた妊婦さんや、お礼参りやお宮参りと思しき子連れの若いご夫婦が沢山いらして、思わず微笑ましい思いで眺めてしまいました。みなさんどうかすこやかに。


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 本堂


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 本堂、別角度



 きらびやかな装飾が美しい本堂。
 いらっしゃいます、ご本尊の十一面観音さま!

 こちらの十一面さまは、インドの勝鬘夫人(しょうまんぶにん)という王妃を模したお姿なのだそうで、エキゾチックで独特なお姿をされています。きゅっと曲がった腰に、ちょっとお厳しいお顔。ほとんど黒に近い暗色なんですが、それがインドらしさを醸し出していて素敵ですね。
 ちょっとしたトラブルの後だったからかも知れませんが、少し怒られているようにも感じました。ゆっくりお参り。

 こちらは脇侍のお二方も十一面さまという、珍しい祀られ方をしております。さらに右手に、花山法皇さま、左手に愛染さまと思しき明王さまがいらっしゃいましたが、参拝してらっしゃる方が多くてはっきり確認できませんでした。



 その後、本堂の裏手をゆっくり散策。護摩堂の五大明王さまも素敵でしたし、そこここにいらっしゃるお地蔵さまにもお参りできました。とってもユニークな大黒さまも心に残りました。ストラップ欲しいかも。


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 地蔵堂


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 何堂か忘れました…


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 この中山寺、聖徳太子創建による、我が国でもっとも古い霊場の一つなんだそうですね。今は二十四番札所ですが、元々は一番札所であったとか。


 なんとはなしに、こちらにはちょっと御縁がありそうだなあ、なんて感じていたのですが、帰宅して母に聞いてみましたら、なんとぼくが産まれる時に、祖父がわざわざこちらまで安産の腹帯をもらいに来てくれたそうなんです。え~っ、知ってましたらお礼を申し上げたものを(^_^)。こんな遠いところまで、じいちゃんありがとです!


 バイクのことは正直ちょっとショックだったんですが(^_^;;、「大難を小難にしていただけたのかな」っていう思いが次第に強くなってくるんです。帰りがけに、印象的な光景をいくつか見ることになりまして……。ありがとうございます。感謝です!


 そんなこんなで、お参りしているといろいろあって面白いですね(^_^)。今日もいろいろな意味で、想い出に残る一日になったようです。





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 十一面観音さま御影


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 中山寺ご朱印