丹後見仏3 松尾寺 | 平井部

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 成相寺を出たのが2時すぎで、参道にあります資料館で「籠神社の至宝展」などを観とりましたらもう2時半。なにせお寺は朝型ですので、4時には閉まってしまう場所もあったり。これはちょっと急がないといけないかも。 次の目的地、西国二十九番 松尾寺までは、結構離れてます。


 村田和人さんの音楽をバックに、(たまに)海沿いの道を東へ。昼食は、せっかくなので海の幸を頂こうと、良さそうなお店にアタリをつけておいたのですが、先の二つのお参りに時間をかけすぎてしまって、泣く泣く諦めることに(^_^;;。

 何度か通った見覚えのある道。舞鶴市街を抜けてさらに行き、国道を左に折れて、中国風の不思議な山容を見せる山の中へ。目指す松尾寺に着いたのは、4時10分ほど前でした。



 第一駐車場は、掃除中だったかなにかでおじさんに「上にもあるからそっちへ」と言われて、さらに坂を上がった第四駐車場に車を停め、急いでお寺の方に進みますと、いきなり本堂前へ……。いきなりですやん(^_^;;。お願いですから順を追って山門から潜らせて。

 あまり本堂を観ないようにして、石段を下り、宝物殿、山門へ。やばっ、宝物殿の入館、4時までですやん! 本殿の拝観と、御朱印は5時までであることを確認してから、先に宝物館へ。こちらはできたばかりの施設らしです。


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 山門


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 本堂へ至る石段




 宝物館、ガラスケースの中に、まずはお地蔵さまと阿弥陀さまの坐像が二体。
 をを、このお地蔵さまは、六波羅蜜寺の夢見地蔵さまに似てらっしゃる……。とっても静かで端正なお顔。
 阿弥陀さまは、快慶作らしく、こちらも切れ長の眼が美しい、すごく整ったお顔。

http://digital-tango.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-fea2.html


 奥の一番良い場所に鎮座されてるのが、ご本尊の御前立ちの、馬頭観音さまでした。
 う~ん、かなりの迫力! 三面八臂の異形なお姿。かっこイイ!!


 入り口付近には山門の仁王像のうち、一体がいらっしゃいました。こちらは修復が終わったばかりだそうで、全身生身のような質感。寄せ木創りなのですが、よく見ないと継ぎ目がわからないほどです。なんでも、500ほどのパーツでできているそうで。こちらもかっこイイ!!
(※現在はもう一体も修復が完了して、二体並んでらしゃるようです。)







 堪能してから、いよいよ本堂へ。
 そろそろ紅く染まり始めた陽に輝く、二層作りの巨きな本堂。


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 別角度から



 薄暗い内部に入りますと、ををっ、いきなりいらっしゃいます、金色のご本尊がっ!!

 こちらも、普通に内陣に入らせていただくことができます。まずひと拝みしてご挨拶してから、内陣へ。

 ご本尊、かぶりつき。

 す、すごい迫力!!

 異形の金色の馬頭観音さま。まず眼に入るのは、くわっと開いた紅い口です。楳図かずおの恐怖漫画を思わせる、怒っているようにも笑っているようにも思える、紅い口。
 端正さでは、むしろ御前立ちさまの方に分があるかも。ひたすら派手で、迫力があって、ちょっとユーモラスな観音さま。

 ぞんぶんにおろがんでから、少し離れて鑑賞してみましたが、それもまた違った趣があって良かったですね。山の中にいらっしゃる異形の観音さま。すごかったです。




 境内の別棟に展示されていた、三十三カ所の版画を見てから、山門の横にある納経所で御朱印をいただき。もう閉められる間際でした(^_^)。夕刻のお寺、ちょうど盛りの八重桜が夕陽を映して、とっても奇麗でした。


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 山道を南下し、京都方面へ。うす桃色の空が、すごく印象に残っております。時間があれば、小浜の羽賀寺や若狭彦、若狭姫神社にもぜひ行ってみたかったのですが、この日はとても無理でした(^_^)。丹後、若狭はかなりの仏ゾーンです! またゆっくりお参りに行きたいと思います。
 

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 詳しい場所は忘れましたが、春の日本海れす




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 馬頭観音さま御影


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 松尾寺ご朱印