籠神社を出まして、国道178号線をしばらく南に下りますと、すぐに西国二十八番 成相寺方面を示す看板が見えてきます。
右折し、道は怖いくらいの急坂に(^_^)。文句も言わずにえっちらおっちら登ってゆくビッツ君に、思わず「がんばれ~」と声をかけてしまいました。道端に、大きい方から小さい方まで、印象的なお地蔵さまが祀られた祠が、いくつかありました。
駐車場に入る前に、料金をお支払い。こちらは、駐車場と入山料込みで500円という、かなり良心的な料金設定でした。
駐車場からは、山門等を飛び越して、いきなり本堂に至る石段に(^_^)。あんまり便利なところに駐車場があるのもちょっとなあって思いますね。
石段の脇には、ちょうと見頃を迎えた山吹の黄色い花が、奇麗に咲き誇っておりました。本堂の少し下には、まあるい花をつけた八重桜も。




写真を撮りつつゆっくり登り、本堂へ。いい感じに風化した、心地よさそうなお堂です。
平日ですので、そんなに人も居なくって、ゆっくり雰囲気に浸れそう。

正面の厨子の中には……、いらっしゃいます! 御開帳のご本尊、聖観音さま!
一言断ってから、靴を脱いで内陣へ。どきどき。
左手から入りますと、いきなり居はるのが大きい赤鬼さん(^_^)。天燈鬼っていう、灯りをともす鬼さんなんですけれど、こんなにフィーチャーされてる鬼さんは初めてですね。大江山の鬼伝説に関係あるんでしょうか。
その鬼さんに護られているように、奥に鎮座されているのが、お地蔵さまでした。全身かすかに白色が残り。
そして中央のお厨子の中、ご本尊聖観音さま! かぶりつきで拝観!!
身長75センチほどの小さい方なんですが、かなりの存在感です。全身黒いお身体。聖観音さまですから、左手に蓮の花をお持ちなだけで、華美な装飾はなし。衣も、流麗というよりは、簡素な美しさを感じさせます。
お顔は……。達サマ? どことなく山下達郎さんを感じさせる、うっすら閉じられた瞳。ふっくら、穏やかなお顔。いいですねえ。ほっこり和めます。
右側には、青鬼さんと、その奥に十一面千手観音さま。こちらの方も、美しいというよりは、ほんわり感を感じさせる方でした。お山にふといらっしゃりそうな十一面さま。
ゆっくりおろがみ、御朱印をいただき。
各所で集めている御影(カラーの仏画)用の御朱印帳と、観瀾斎さんという方が描かれた愛らしい仏画の複製をゲットしてしまいました。
堪能し、次はさらに山上にあります、「日本一のパノラマ展望所」へ。
車を出して、約1キロ。 曲がりくねった道の途中も既に絶景が何カ所かあり、頂上に着きますと、いやんっ! 正面は思いっきり天橋立!!



新緑の緑美しい山影の奥に、春霞にけむる天橋立が、ゆったり横たわってはります。日本三景の一つというのは、だてではないですね(^_^)。贅沢な春の風景を存分に楽しませていただきました。
石段脇にあります「撞かずの鐘」

五重の塔

続きまっす

聖観音さま御影

成相寺ご朱印