ダウンジャケットを着込んだ上に毛布をかぶっての車中泊。案外快適で、寝返りをうつ時に目覚める以外はしっかり眠れました。
3時すぎくらいにうにうに起き出して、3時半すぎには出発。駐車場のトイレが奇麗になっていて、夜間でも自動でライトは付くし、しっかり顔も洗えて助かりました。
気を引き締め直して参道に。
一応懐中電灯は用意しておりましたが、もうぎりぎり歩けるくらいには明るくなってきておりました。
雲が多くなり、月影はぼんやり見える程度。この日はちょうど日の出の頃合いに部分月食だったんですが、残念ながらその時刻の山頂からはお月さまは見えない場所にいらっしゃいました。
(ちなみに、まやブログさんによると「今回の満月でクローズアップするのは自分の主観の影(盲点)です」ということでした。)
記憶を辿りつつ、参道を下って。
時折起る、鳥か獣の鳴き声(^_^)。
夜の神社って雰囲気に慣れるまではかなり怖いんですけれども、この時はもうずっと心地よさを感じておりました。
杉のご神木が立ち並ぶ参道を抜けて、現れる玉置神社の本殿。
新しくなっていた手水舍で手と口を浄めて、ゆっくりお参りです。
どちらの神社でも、基本的にはそうなのですが、特に玉置神社では、現世的なご利益等は願わない方がよろしいようです。
ぼくも、祈念というよりは、自らの心身を鎮めるように、ゆっくり深呼吸を繰り返しておりました。
三社稲荷さまにもお参りして、玉石社へ向かう山道を上って。
途中、樹の祠にいらっしゃる二つのお地蔵さまにご挨拶。玉石に参拝する前に、こちらにご挨拶するのがしきたりなんだそうです。
そして、玉石社。
こちらは、本殿も拝殿もなく、玉垣の中には、敷石の奥に顔を出す玉石さんと、それを囲むようにして天を衝く巨大なご神木があるのみです。そのご神威の凄さは、繰り返し『地球樹の女神』中でも描かれました。
ゆっくり、お参り。
この時は、なにか自分の身体に対する感謝の気持ちが起って、つま先から脳天に至るまでのいろいろな部位に(^_^)、ありがとうって伝えてしまいました。
山頂を目指してさらに上って。
数年前の豪雨の影響か、所々山道が傷んだり、樹々が倒れたりしている箇所があって、心が痛みました。
日の出時刻の30分ほど前には山頂に。
東の空は、雲が多いものの、間に亀裂が入ってぱっくり割れているような感じでした。

山上だけに、ダウンジャケットを着ていても寒いくらいの寒気です。
沖見地蔵さまにご挨拶などしつつ、夜明けを待って。
次第に、雲の端が紅く染まってきます。
軽い「レッド・ドラゴン」みたいやなって(^_^)。

ご来光は、樹々の間からでしたが、しっかり観ることができました。
周囲では小鳥が可愛い声で鳴いてくれて。
奇麗……。


雲はどんどん形を代えて、見飽きるということがありませんでした。


日の出の様子を堪能して、もう一度山道を下って玉石社にお参りしますと、ちょうど雲が切れたようで、樹々の間から陽光がさ~って射してきました。
新鮮な朝陽をいっぱいに浴びる玉石社のご神木。



ありがとうございました。
最後にもう一度山頂に。

はあ……。やっぱり、早朝に神社にお参りするほど心地良いことはないですね。
あとすいません、おまけ。
学生時代に夜参りした際の朝焼けの写真がありましたんでそちらも。


この時は、11月だというのに、バイクで防寒具も持たず、疲れたら山道で寝て朝を迎えたという……。若いとはいえ無謀にもほどがありますね……。
でも、あの時見た満天の星空と朝焼けは、今もしっかり心に焼き付いております。
続きまっす。