昨日の記事を書いてから、ちょっと気になって、コリン・ウィルソンの『アトランティスの遺産』をぱらっと読み返してみました。
やはり『神々の指紋』のずっと以前から、ピラミッドの謎と真理を追求しようとする人々と、正当派エジプト学者の間では激しい論争が繰り広げられてきたんですね。
グラハム・ハンコックの著作群に関してもかなり述べられていて、氏も(映画『ピラミッド5000年の嘘』で描かれていた)地磁気異常に関して、時期を指定した上で既に語ってらした様です。
(※昨日は「ピラミッドが創られたのは紀元前1万年前と推理」と書きましたが、正確には「スフィンクスが創られたのは紀元前1万500年頃」で、ピラミッドはその後とされています。ただ、3つのピラミッドの配置は当初から設定されてたであろうということです。)
この本は、数多くの研究者の説が紹介、引用され、それに著者の考えを挟むという形になってまして、ピラミッドを初め、超古代史に関する研究を体系的に知ることができます。
巨石文明の建築方法に関しては、やっぱり謎とされたままですが、エドワード・リーズカルニンという非常に興味深い人物が紹介されていました。なんでもこの方、「ピラミッドやストーンヘンジの建設に用いられた、“石を運んで組み上げる古代の秘密”を再発見した。」って主張して、実際に1100トンもの巨石群を一人で組み上げてお城を造ってしまったとか。そのお城「コーラル・キャッスル」は、今では観光地になっているらしいです。
この日本にも、山上に磐座を据えるという形で、巨石文化は痕跡を残しておりますね。
地名を書くのは控えておきますが、日本各地の山上に巨大な磐座がいくつも存在して、それらには星座が刻まれており、歳差運動から計算すると、それは紀元前1万2千~3千年の星座であるそうです。(『古神道入門』小林美元著より)
山の岩層とは違う種類の16m超の巨石が、山上に据えられている例もあるそうで。
実見したことがあるのは、新宮速玉大社のゴトビキ岩ですが、あまりの巨石ぐあいに一見くらっとしてしまうほどのアンバランスさがあります。

日本とエジプトでは、やっぱり感じ的に別系統の文明っぽいですが、インドとかあの辺りとは繋がってそうですね。インドといえば、今の陸地からそう遠くない海底にいくつも街が沈んでるらしいですし。ちょっと地球儀に線引いてみたくなりました(^_^)。