次に、木津川を渡って、こちらも大好きな場所、国宝の十一面観音さまがいらっしゃる観音寺へ。
しかし、こちらも以前おとずれた時とはすっかり雰囲気が違いました……。
菜の花畑に囲まれた、桜並木の参道。
桜はほぼ9分咲きですのに、病気なのか天候不順のせいなのか、ぜんぜんつぼみをつけていない桜が、結構な割合いで並んでいるんです。




受付に声をかけて、本堂にお参り。
ご焼香をして、ご住職がお経を唱えた後、お厨子の扉を開いて下さいます。

ああっ、十一面観音さま……。
やっぱり実物はすごいです……。なんて優しくって切ないお顔をされてるんでしょう。
ひさしぶりに心で対話したかったぼくでしたが、いかんせんこちらはご住職と堂内でマンツーマンになってしまって、しかも明らか早く帰って欲しい感満載でしたので(^_^;;、ぜんぜんゆっくりお参りすることができませんでした。
十一面観音さまも、なんだか悲しそう……。
この四月。世情を観るにつけ、桜が咲いても、ぜんぜん気持ちが浮き立ってこないのは、ぼくだけではないようですね。各地に広がる自粛モードも、被災地を慮って……というだけではなく、これから来る「何か」に身構えてらっしゃうような感じもいたします。
なんちって、ちょっと暗い日記になってしまって申し訳ありません(^_^)。