次に目指す今熊野観音寺は、同じく東山の麓、歩いて20分くらいの所にあります。先ほどの同聚院さんでお汁粉をいたいだいてほっこりしてから、細い路地を歩き歩き。総門を潜ると、もうここいらの山一体が泉涌寺という感じで、その中にいろいろなお寺が点在します。
まずは、戒光寺におわす丈六の釈迦如来さま立像にご挨拶。こちらのお寺は無料で拝観できるんですが、小さなお堂に入りますと、いきなりすごく巨きなお釈迦さまの立像があるので、軽いショックを受けてしまうんですよね。ちょっと中国的な、寄せ木作りのお釈迦さま。運慶湛慶親子によるものだそうです。
また少し坂を登って、お目当ての三十三所十五番札所の今熊野観音寺へ。
泉涌寺の少し手前を左に折れて、しばし樹々の中を進み。をを、こちらもなかなか奇麗に紅葉してますねえ。


本堂
しばらく写真を撮ってから、本堂へ。御朱印をいただき、拝観料を払って、特別公開されている内陣、ご本尊の御前へ。
1mに満たない小さな十一面観音さまなんですが、全体にほっこりした牧歌的な印象。ふっくら体躯に、衣の波形が美しい……。
伝によると、空海さん手ずから彫られたということなのですが、現在の像は、本堂焼失後1470年に再興されたもののようです。お身体には、空海さんがこの地で熊野権現より授かったという、金銅の胎内仏がいらっしゃるとか。
当時の>わたくし、あまり感じるとことがなかったのか、すごいあっさりした記述しか残ってなくって、めっちゃもどかしいんですけれども(^_^;;、ぜひもう一度お逢いしたい観音さまですね。こちらは、毎年9月21~23日に御開帳されるそうです。
お厨子の両脇には、確かお不動さまと毘沙門さまがいらっしゃいました。
存分にお参りしてから、広い境内をしばし散策。紅葉も奇麗でしたし、上方の塔の辺りから見下ろす眺めもすごい良かったですね。



ちなみに、美人の仏さまとして有名な楊貴妃観音さまがいらっしゃる泉涌寺はすぐ隣ですし、楽器を持った愛らしい二十五菩薩がいらっしゃる即成院は、泉涌寺道の登り口にあります。この時はスルーしてますが、ぜひぜひお勧めです。即成院は阿弥陀さま率いる二十五菩薩をすぐ間近で拝めて、すっごく和めます。
続きまっす

十一面観音さま御影

今熊野観音ご朱印