1時間以上も時を過ごして、心を残しながらも頂上を出発。帰りは、登りとは反対の花緑公園方面へ向けて下ってゆきます。
こちらも、健脚用、一般用のルートがありますが、あちこちで交差している感じですね。表登山道よりも急で、足場も悪いように感じました。
花緑公園へ抜ける前に、標識に従って、妙光寺山、田中山方面へ左折します。しばらく進んで今度は右折し、少し下った後、尾根づたいに北方の山々に向かうルートになります。登山用語で「砂ザレ」っていうらしいですが、花崗岩が砕けて砂になったような地面で、時折ずるっと滑りつつ(^_^)。
樹々に覆われた山道を出て、一気に見晴らしも良くなります。
ふと振り返ると……
すご~いっ、三上山めっちゃ奇麗な三角!!
この方向から眺めるお姿が一番奇麗ですね。
まだ上空の雲はいろいろ変化していて、うっすら色付きの紗のような雲がかかっていたり、入道雲がわき出してきたりと、様々なお姿が楽しめました。
さらに進むと、妙光寺山、田中山に至るのですが、実は下り始めてすぐに水が切れてしまっていて、なんとなく黄信号を心にも感じてましたので、途中で左折して御池方面に向かいました。磨崖仏のお地蔵さまにぜひお逢いしたかったんですが、後でマップを見てみましたら、かなり離れていましたので、今回は諦めて正解だったと思いますね。
左脇に小さなせせらぎのある路を下ってゆくと、御池のほとりに小さな神社が在るのが見えました。ずっと独りで心細かったので(^_^;;、ほっとした気持ちで境内に入りますと、「三上のご神水」と書かれた手水舍の龍さんから、さ~って水がほとばしっていて。もう嬉々として頂きました。生き返った気分。
汗も流して、池の奥に三上山の山影を眺めつつ、しばらくゆっくり休憩させていただきました。さっきまで元気だったつもりが、いかにほんとは疲れていたか実感できました(笑)。
そしてお参り。こちらは三上神社といいまして、小さなお社が三つ並ぶ形になっています。小さいながらも、かなりのご神気……。とくにご祭神は記されていませんでしたが、どことなく龍神さまの雰囲気も感じました。
お山のご神域を後にして、民家を抜けて国道方面に。ちょうど行こうと思ってました来来亭の本店に出ましたので、ラッキ~! と思ったのもつかの間、長蛇の列ができていて(^_^)泣く泣くラーメンは諦めました。しょうがないので、コンビニでぶどうジュースを買って、飲みながら御神神社に向かいました。
余談ですが、この来来亭さんの隆盛、社長のお人柄も勿論ですが、三上山のフォースに乗っている所も大きいんじゃないかって、ひそかに思っております。
最後に、御上神社にゆっくりと御礼を。
本殿に向かって一心にお祈りしておりましたら、「余分な物は捨てられましたか?」ってふと感じました。「さっき水がなくなった時のように、切実に“その時必要なもの”だけを求めなさい。さすれば、それは与えられますよ」
ふと見上げると、立派な龍雲さんが白くきらきら輝いておりました。
幸せな余韻を感じつつ、帰りのドライブ。
ほぼジャストで始まった山下達郎さんの『サンデーソングブック』を聴きながら。
“マイ岩戸開き”はまだまだですけれども、その過程はすごく楽しいんだなあって、日々幸せを実感しております。
みなさま、2288おめでとうございますっ!!