※ 間が空いちゃいました。二年前2008年の見仏記です。
この興福寺南円堂の不空羂索観音菩薩さまは、ぼくのもっとも好きな観音さまのひとつですね。本文にもありますように、一年に一度、10月17日のみの公開となります。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
今日はオカンと甥とともに、奈良は興福寺にあります南円堂のご本尊、不空羂索観音菩薩さまにお逢いしてまいりました(^_^)。
毎年この観音さまは、10月17日にのみ公開されるんですけれども、今年は三十三カ所一挙公開の記念で1月間ほど連続で公開されるようですね。しかし、どうせお参りするなら10.17の御朱印をゲットしようと、今日を狙い撃ちしてお休みを申請していたんです。
そんな日に、保育園の運動会シフトの関係で、甥のしゅう太を見てやってほしいとの依頼があり、それやったらオカンもしゅうも連れて行ってしまおうということで(^_^)。
満3歳のしゅう太は、ぼくにとっての初甥です。すっかり伯父バカ状態で、身内の子ってこんなに可愛いのかってしみじみ実感させられてますね。
しっかり戸締まりして、3人で電車でお出かけ。
改装中のJR奈良駅をでて、商店街を東に歩いて行く道すがら、晴天の予報で、まさかと思っていた雨がぱらぱらと。迷いましたが、傘を買うほどのものではなく、雨をよけつつ歩いてゆきました。雲の切れ間からは青空も覗いていたりして、なんだか見仏の際には天気雨に見舞われることが多いですね。
猿沢の池で少し亀を眺めてから、すぐ上にあります興福寺南円堂へ。
をを、流行ってます! 各所から訪れた善男善女で既にいっぱい!
さっそく拝観料300円を払ってまあるいお堂の中へ。
ををを、きましたきましたフォースのぞぞぞ感!!
やっぱり秘仏の方はみなさんフォース持ってらっしゃいますね。
中央の大きな蓮弁の上に、座高3メーターを超す大きな観音さまが座してらっしゃり、それを取り囲むように、四天王さまがポーズを付けてらっしゃり。
こちらの四天王さんは本当に格好良くって、今のところマイ四天王ナンバー1ですね。
今日一番良かったのは持国天さまでした。一見ゴジラ松井みたいないかつい顔なんですが、その眉のしかめ具合がなんともセクシーなんですよね~。掲げた剣も格好良し!!
そしてご本尊の不空羂索観音菩薩さま。
おちつき~……。
めっさ穏やかで美しいお顔。切れ長の瞳。ふくよかな頬。八臂のみ腕が艶かしくも美しいです。
み手の一つに 五色の紐が繋いであって、それを手にしてご結縁できるようになっています。しっかり握ってお祈り。甥のしゅうたも、嬉しそうに紐をにぎって、にこにこしながらお祈りしていたのが可愛いかったです(^_^)。
(って、幼子に仏の英才教育施してるつもりで喜んでたわしでしたが、東寺の講堂に連れて行った時は「はよでよ~」ってあっさり言われてしまいました。いきなり立体曼荼羅はヘヴィーやったかしらん……。)
持国ごしに見上げる観音さまも良かったですが、お堂の南側、逆光になる横顔な観音さまも、女性っぽくてすごく素敵でした。お堂の梁に座ってぼ~っと眺めている見仏人が多かったんですが、ぼくも1時間くらい眺めていたい心境でしたですね。
しばらく奈良公園で鹿と遊んでから、お昼を食べて帰宅。リーズナブルなお蕎麦屋さんがいっぱいで、小じゃれたカフェでランチを食べたんですが、オカンは「きゅうくつやったわ~」ってめちゃ居心地悪そうでした(^_^)。
せんとくんまんとくんにメンチを切るしゅうたさん
入れなかった蕎麦屋が、切実に募集かけとりました……
電車の中で寝てしまったしゅうをおぶって、駅からの路を歩きつつ、ぼくも幼い頃によくじいちゃんに奈良に連れて行ってもらっていたこと、ふと想い出しておりました。
一人の見仏も良いんですけれど、連れがいる見仏もやっぱり良いですね~。

不空羂索観音菩薩さま御影

興福寺南円堂ご朱印