3.パチンコ攻略編(8) | ライターじゃない、アイドルだ

3.パチンコ攻略編(8)

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https://ameblo.jp/tencyou7777/entry-12396112976.html

 

 

総責任者Zさんの気まぐれなのか、私はハネモノの釘を叩かせてもらうことになった。

 

やってみろと言われてハンマーと玉ゲージを渡されただけだった。

 

どうしたものか・・・。

 

悩んだ挙句、いや大して悩まずに1チャッカーの命釘を触れば良いのだろうと安易に考え1台だけ開けてみた。

 

翌日遅番で夕方に出勤すると、私が釘を叩いた台に打ち止め札が刺さっていた。

 

無制限営業のはずなのに。

 

どうやら開けすぎて2万発くらい出たらしい。

 

これはやりすぎだとなって稼働停止になってしまったのだ。

 

その日以来、釘は叩かせてもらえなかった。

 

詳しく聞かない私も私だが、もっとキチンと教えて欲しかったよZさん!

 

私の黒歴史である。

 

 

今でこそハネモノはTOKIOくらいしか元気がないが、当時は着実な人気を誇るジャンルの一つだった。

 

大抵は3,000~4000玉定量制。

 

規定量の玉を出したら打ち止めされてしまうので、いかに投資を抑えて打ち止めさせるかが肝だ。

 

設置台全てが打ち止めになることは希だ。

 

ゆえに打ち止めさせた時の達成感、征服感、してやったり感は格別のものだった。

 

お金を使って得る成功体験。

 

それこそがパチンコの本質だと私は思う。

 

 

私はマイホにあったぽんぽこ林(平和)が大好きだった。

参考youtube

https://www.youtube.com/watch?v=E0ryqI6RMow

 

このぽんぽこ林は役物に貯玉をしないビックシューターのようなもので、

 

ラウンド継続は打ち出しタイミングを図ってV入賞させて継続させるという比較的ライトな技術介入があった。

 

狙いが上手くキマッてV入賞した時は自分の腕に惚れ惚れする。最高の感覚だ。

 

しかしハネモノは打ち手によって出玉結果が変動しやすく、いつも出している人は出しているし、出せない人は出ない。

 

私は後者だった。

 

ある時、常連の上手なおじさんに、上手くなりたんです教えて下さいと頼んだら

 

「よく鳴く台を打ちなさい」とご教授賜った。

 

するとたちまち私の腕が上がることはなく、別に変わりもしなかった。

 

 

ホール従業員としての私は、釘調整でやらかして、ホールでイタズラはするわ、気分によって職場放棄はするわで

 

相当な問題児とは思うが、40度の熱が出ようが体調不良で仕事を休むことはなかった。

(アホになるかと不安になった)

 

唯一強制的に早退させられたことがあるくらい。

 

左足をケガしてしまった時に両足で歩けないので片足でケンケンすればいけるだろうと思ったら帰らせられた。

 

日本男児たるもの体調不良で仕事は休まないし、無敵の肉体なのだという妙な意地を持っていた。

 

 

ある日店舗に大学生の男子が新しくアルバイトで入ることになった。

 

聞くところによればとある御曹司らしい。

 

気に入らなかった。

 

こっちは食う為、生きる為に必死でやっているんだ。学生がエンジョイ気分なのだろう。何がアルバイトだ。

 

当時アルバイト採用は珍しかった。

 

パチンコ店勤務の厳しさを叩き込んでやる!

 

そして彼Iくんが店舗に配属された。

 

めちゃくちゃ仲良くなった。