【コラム】例えばの話の話(長文) | ⚡️SHIBATA⚡

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2021年の冬に、D1GPから、タイヤレギュレーションについて通達がありました。

 

 

2022年のタイヤレギュレーションは「転がり抵抗10.5以下」のタイヤとする!

 

※それ以外にも、シーランド比22%以上やら、車の重さで、最大幅が変わるとかありますが、大きく変わったのが「転がり抵抗」の数値を明確にしたことです。

 

「転がり抵抗10.5」というのは、その当時、ヨーロッパで採用されていたエコタイヤの基準となる「転がり抵抗」ですが、実は日本のタイヤメーカーの自主規格(JATMA)は「9.0」からが「エコタイヤ」ということで、さらに厳しい基準を設けております。

 

 

ちなみに、うちの285/35R20の200Dは、転がり抵抗「9.5」ですので、もっとグリップの高いタイヤを作ってもレギュレーションの範囲内なのです。(ちなみに、FDJはタイヤレギュレーションは、D1GPと違います)

 

話を戻しますが、ルール改正前D1GPで使われていた「競技用」のタイヤは、転がり抵抗が16とか17とか、エコタイヤの基準をはるかに超えているタイヤでした。(転がり抵抗の数字が大きいほどグリップ力が高いと言われている)

 

特に中国系のタイヤメーカーは、圧倒的なグリップ力をタイヤのコンパウンドのグリップ力で稼ぐという、素材そのものをグリップさせるということで、どちらかというと技術力よりも「気合い」そんな感じのタイヤ作りで、しかしながら、そのグリップ力で、すさまじい速度と角度のドリフトをさせていました。(それも一つのやり方です)

 

これに対して、日本のメーカーは、JATMAの自主規格がありますので、基本的には、その範囲でタイヤを作りますので、当時のD1GPのタイヤルールが「なんでもアリ」だったはずですが、その場合、アジアンメーカーは「勝つ為なら、あんでもアリのタイヤ」を作ってきますので、国産がそんなタイヤと戦っても、どうやっても太刀打ち出来ないという状況になったのは容易に想像が付きます。(俺は、そのアジアンタイヤ最強時代にD1GPに参戦してないし、見てないので知りませんが)

 

SDGs的なところでいけば、やはり持続可能な世界を作るべきであり、D1GP自体を、長く競技として成り立たせるためにも、環境に配慮したタイヤで、本数制限をして、競技をやるべきだという流れになるのも、そりゃそうだという話になります。

 

2021年まで我々は、SAILUNタイヤでD1GPに参戦をしておりましたが、2022年のレギュレーションに対して、SAILUNタイヤ自体、会社が大きいので「D1GP」のレギュレーションに対応したタイヤをわざわざ作れないという会社的な判断で、D1GPを撤退することになりました。それと同時に多くのタイヤメーカーが、いろいろな「理由」で撤退をしていきました。(真相は分かりません)

 

※アジアンメーカーも一般市販タイヤに関しては、ヨーロッパを含め世界に輸出されているので、基本的には、転がり抵抗10.5以下で作っています。

 

しかし、D1GPで勝負となると「転がり抵抗10.5」のコンフォートタイヤではもちろん勝てない訳で、、、

 

「10.5という転がり抵抗の中で、ハイグリップタイヤ」を作る必要があるのです!

 

SAILUNが撤退することになり、我々のチームは2022年に使用できる「タイヤ」がない、となりまして、チームとして、、、

 

①SAILUN以外のタイヤメーカーにお願いする

 

②自分でタイヤを作る(レイダンにOEM頼む)

 

この2択となりました。

 

あの当時、アジアンメーカーは「転がり抵抗10.5以下で、競技用のタイヤを作るのはムリ」とかいってまして、こんな岐阜の田舎の車屋が、競技で使えるようなタイヤをOEMとはいえ、作れるわけがないと、この世のすべての人が思ったと思います。

 

※なみにレギュレーションの公示があってから、開幕まで5ヵ月ぐらいしか時間がなかったです(汗)

 

だいたいそもそも考えて「転がり抵抗が小さいのにグリップ力が高いタイヤ」って、そもそも言ってることが反してるし、物理の法則に反していると思ったからです。

 

そんな「物質」が、この世にあるわけがないと思っていました!

 

その当時のブログを読み返すと、その当時、どれだけ苦悩してタイヤを作ったか沢山書いてあります!

 

その年に、5ヶ月ギリギリで、なんとか我々が作りだしたタイヤは「TW280」です!

 

しかし「280」ではD1GPでは、全く勝てなかったので、戦いながら、さらにコンパウンドの改良を重ね、、、

 

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2023年「200SP」で、D1GPで初優勝を達成しました!

 

※「280」は、ジムカーナの世界で炸裂しましたし、今町乗りからサーキットまで使えるので、シバタイヤでは、いまだに一番人気なんです!

 

 

その後、2024年には「200R」で日本最速タイムを樹立いたしました!

 

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さらには、今年はウエットでも戦える「200D」というタイヤを作り出し、開幕ラウンドで優勝しました!

 

ちなみに、この「10.5」というレギュレーションがドンピシャすぎて、これで今のD1GP界隈は、タイヤの性能が高い次元で均一化されているので、毎戦「優勝者のタイヤメーカー」が違って、バランスがいいので、見ている人にも、一定のメーカーかしか勝たない!みたいな不公平感なくて、本当に最高です!

 

 

↑これ去年(D-MAXは、最初はグッドライトで途中からタイヤ不明)

 

 

 

↑これ今年(とりあえず2戦終わった時点で、こんな感じ)

 

※今年は、優勝をいっぱいしたいね!

 

 

毎年、途中まではいいのよ!後半から、TOYOが、激烈に強くなってくるから(汗)

 

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なんやかんや、D1GPで、シバタイヤは、最大チームです!

 

開幕ラウンドは、たまたま、シバタイヤの選手が活躍しまくってくれたので、シバタイヤ祭みたいな大会になってました!

 

我々のタイヤ作りが、とてつもないスピードで進化しているのは、誰がみてもあきらかですし、結果が出ているので、疑いようのない事実です!

 

タイヤ作りの根幹は「量子力学」や「ナノテクノロジー」といった、タイヤメーカーであれば、当たり前に「研究」している分野の話です!

 

日本のトップクラスの大学を出た、化学や物理の天才たちが、日本を代表するタイヤメーカーに就職し「研究者」として、日々研究をしております。

 

日本を代表とするタイヤメーカーに、街の車屋がタイヤを作って挑戦するとか、それがいかにバカバカしい話で、無謀すぎる話なのか、誰よりも我々が知っています!

 

ちなみに今日は、そんな日本を代表するタイヤメーカーに、ドリフトで勝ち、タイムで勝ちました!とか、そういう話がしたいわけではないです。

 

我々は、タイムを出す為、ドリフトで勝つ為、それに特化したタイヤを作っているので、乗り心地、ロードノイズ、ウエット性能、耐久性をある程度無視していますので、そういう「競技に特化したタイヤ」が作れますが、日本のメーカーは、厳格な規格の中で、すべての性能に対応した、マルチなタイヤを作っていますので、そもそも目指しているところが違うし、日本メーカーのようなタイヤは作れないと思うし、そもそも作る気もないです。(シバタイヤには、そんなこと求めてる人いないと思うので。)

 

そりゃ、国産は価格も高くなると思います。うちも為替のせいで今は高くなってますが、それでもまだ安いですが、軽サイズだけは、為替のせいで、あまり国産と価格変わりません、、、軽の200Rは、さすがに全く売れないので円安の間は「販売中止」して、280を鍛えようかなと思っています。安くて軽耐久で使えるタイヤを作る!

 

シバタイヤは、円高になったら、また安くしますから!(^^)

 

いまの性能で安くなるとか、もはや「革命」です!

 

120円とかになったら、今より40%安くなりますからね!

 

為替120円になったら、265/35R18 200Rが、15000円ですよ!

 

あの性能で、15000円(笑)

 

 

トランプさん、一刻も早く大統領になって(この秋?)アメリカの産業の為だろうが何でもいいので「円高ドル安」にしてぽしいです!

 

 

みんなでこの円安時代を耐えて、円高に戻るのを、日々祈りましょう!(国民みんな円安拷問系プレイ中です、最悪)

 

だいたい、世の中がもっと円安になるとか、1ドル200円になるとか、円に価値がないから、ドル資産を持つべきだとか、なんやかんや世の中が、そう煽ってくるときは、大衆心理で、みんながそっちの方向にいきます!

 

いつかそのバブルが弾けて、どーんと暴落するのがパターンです!

 

もう二度と円高にならないとか言ってるエコノミスト多いのですが『信じるな!逆張りしろ!』と言われてる気持ちになってきます!(笑)

 

きっと円高になりますから、円高になるの信じて、じっと待ちましょう。(そう願ってるスタイル)

 

円安になるのが、金利差とか、国力低下とか、言ってることも理解できますし、きっとそうだから、円安になってるんだろうなと思いますが、たった数年で、世界に対して、日本が150%も、国力低下してると思います?

 

 

ここ数年、あきらかに「異常」なんです!

 

 

なんやかんや、歴史は、円高と円安を繰り返しています!

 

国力が、数年おきに、こんなに上がったり、下がったりしてると思います?

 

何より、この円安には「裏」があり、意図的に誰かが何かやってるんだと思います!

 

毎日、チャート眺めてると、チャートが語り掛けてくるんです!(この感覚、分かる人いると思う!)

 

これは理屈じゃなくて「直感」です!

 

別に俺は「為替取引」が仕事ではないので、円安になろうが円高になろうが、そのレートで生きるしかないので、今は「円安」すぎて、どうにもこうにもならんので、耐えるだけって話です!

 

これ以上、円安になって、タイヤの価格がもっと上がって、まったくタイヤが売れなくなったりしたら、タイヤの輸入をとめて、円高に戻るまで何もしないという選択肢もあります!(その価格でもいいから、なんとかしてくれ!って言われたサイズとTWだけ作ればいいので)

 

しかし、まだこの価格でも十分安いですし、シバタイヤでタイムも出ますし、勝てますので、日々、シバタイヤユーザーと販売本数が増えていて、何も問題なく大丈夫です!(^^)

 

欠品が多いのは、売れている証拠なのです…。(売れるから欠品する)

 

とはいえ、円安の時に出来ることもあるので、指くわえて「チャート眺めてても何も変わらないので」ちょっと来月から、いろいろ仕掛けていきたいと思っています!

 

話を戻します、、、

 

もしも、俺たちが「量子力学」や「ナノテクノロジー」を研究していて、実は「物理の法則に反するような「ナノ素材」を発見していて」そしてそれをコントロールすることが可能で、もしもそんな「技術」でタイヤを作っていたとしたら?

 

そんな「可能性」を考えたことある人います?

 

さて、実際のところ、どうなんでしょうかね?(^^)

 

 

D1GPが「転がり抵抗10.5」というレギュレーションを作ってくれたおかげで、人生が本当に大きく変わりました!

 

最初は、そんな意味分からんタイヤ作れるわけないやろって!めちゃ腹立ったし、いいたいこともあったけど、それに挑戦したおけげで、まじでいろいろなことが起きました!

 

結果的に、最高のレギュレーションを作ってくれた、D1GPには、心から感謝しかないです!D1GPの中の人で、レギュレーション作った人、誰か知らんけど、マジでありがとう!

 

D1GP、まぁまぁ、ほんといろいろあるけど、結局、たまに最高なので、最高なんですよね!

 

ということで、、、

 

量子力学とナノテクノロジー最高!

 

今日はそんな「例えばの話の話」でした!

 

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以上です。