【コラム】D1GP初優勝!(長文③) | ⚡️SHIBATA⚡

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今思えばやけど、そもそも俺が、マイタイヤを作るとか言い出したときに、コウダイはどんな気持ちやったんやろか?

 

その当時、タイヤ素人が生み出すタイヤなんか、勝つとか負けるとかの前に、怖くて使えんとか思わんかったんやろか?

 

 

特にモータースポーツで使うタイヤ、とんでもない速度で走るし、とんでもないパワーでリヤを食わせながら空転させるし、バカみたいに角度をつけてドリフトします。



日比野選手 vs コウダイ


シバタイヤ決勝対決!


タイヤにはドライバーの『命』がかかっています!

 

普通、親なら、レースやるなら既存のタイヤメーカーと交渉して、タイヤサポートの話をしてくる方向やろに、まさかタイヤを自分で作るとか言い出すの、やばいと思わんかったやろか?

 

しかも、最初の頃のタイヤは、マジでやばくて、まったく使い物にならなくて、大会で使えるタイヤが完成しないから、サイルンにレポートしてもらって出るという意味の分からなさ。本当にサイルンには助けて頂きました。

 

D1GPの歴史上、というかモータースポーツの歴史においても、「マイタイヤ」でモータースポーツに参戦した「個人」はいないと思います!

 

車をどれだけチューニングしようが、その生み出されたパワーを路面に伝えることが出来るのは、唯一「タイヤ」だけです!

 

モータースポーツにおいて、勝敗の90%は、タイヤの性能で決まると思っています!

 

どれだけ素晴らしいマシンを作っても、タイヤに勝負権がないと、レースでは勝てません。

 

レーシングチームやチューナーは、マシンは作れますが、タイヤは作れません。

 

もっとこんなタイヤがあったら、〇秒出るのに!とか、もっと食ったらもっとこんなドリフトが出来るのに!とか、思ってても、普通は、市販タイヤやレースタイヤしか手に入りません。

 

だから、俺は自分で自分の理想とするタイヤを作ろうと思ったのです!自分で作って、うちのチームが使って、うちが勝てれば、それでいいと思っていました!

 

ただ、世界中にある「強いタイヤ」を超えれるかどうかなんて、そのときには分かりませんでしたし、ほとんどの人は、個人でそんなタイヤを作ることは、絶対にムリだと思っていたと思います。

 

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圧倒的な走りをするには、圧倒的な性能のタイヤが必要になります!



D1GPで優勝できたということは、タイヤの性能が良かったということの『証明』にもなります!

 

D1GPには、レギュレーションがありまして、転がり抵抗10.5以下というタイヤのみ使えますが、その数字をクリアーして、それでいてグリップ性能等を各タイヤメーカーがしのぎを削って作っています!

 

D1GPには、多くのタイヤメーカーが参戦しておりまして、今年においては…

 

第1戦 グッドライド

第2戦 グッドライド

第3戦 バリノ

第4戦 シバタイヤ

 

いろいろなメーカーが勝っておりまして、どこか特定のメーカーだけが勝ち続けているというわではありません!

 

それがレースを一段と楽しくさせるのです!!

 

 

↑今回は、シバタイヤピットで、仲良しグッドライド社長と一緒に見てました!笑(ライバルメーカーなのに、めちゃくちゃ仲良しです(笑))

 

一緒に写ってるのは、ロケバニの三浦さん!うちのインフィニティのエアロのデザインは、三浦さん!

 

齋藤太吾選手は、TOYOと思いきや、開幕はグッドライドでした!笑

 

大人には、いろいろな事情があるんです!笑

 

特に気にしないで!

 

ちなみに、また来年からタイヤのレギュレーションが変わるので、また新規のタイヤを金型から作らなくてはならないですのですが…。

 

 

マイタイヤを作って、D1GPで優勝したのは、我々が初めてだと思います!

 

自分たち的には、自分たちで作ったタイヤで勝てたことが、心底最高です!

 

というか、マイタイヤを作った理由は、自分のつくりたいタイヤが自分で作れるからです!レギュレーションの範囲内なら、どんなけ強いタイヤを作ろうが、俺の自由です(^^)

 

マイタイヤ完全勝利は震えました!

 

 

今回の12フィニッシュ準優勝だった、日比野選手ですが、なんと、シバタイヤの名付けの「親」なんです!

 

まだシバタイヤが誕生する前だから4年ぐらい前に「RYDANZ」から、試作のタイヤを仕入れて、それをYZでテストしていたんですが、そこに日比野さんが、たまたま現れて…

 

シバタさんが作るタイヤだから、シバタイヤだね!

 

と、コウダイに冗談で言ったのを、コウダイが帰ってきて報告してくれまして、めちゃおもろくて、その場でタイヤの名前が決定しました(笑)

 

その当時、日比野さんは、他のチームで、他のタイヤメーカーでしたが、我々がYZでテスしてるとき、たまたま居合わせたら気にしてみてくれたりしていました。

 

 

そんなこんなで、AE86サイズのタイヤが出た時は、小泉商会さんとかと一緒に、シバタイヤを使ってくれて、今では大会が「シバタイヤワンメイク」になるほどに、盛り上げて頂きました。

 

シバタイヤが2万本うれたら、日比野さん用に「レーシングカー」を作るから、一緒にシバタイヤでD1GP出よう!みたいな話をしていたら、シバタイヤが1年目で2万本突破したので、今年から一緒にレースに参戦することになりました!(秒)

 

日比野さんをチームに迎え入れたのは、俺から日比野さんへの感謝の恩返しなのです。

 

現在、日比野さんは、シバタイヤの開発、D1GPでチームが作戦を立てるときのアドバイス、コウダイとの追走の練習、そして、めろんの育成、シバタイヤの普及活動、イベントに参加など、多くのことをやって頂いております!

 

もちろん日比野さんは、D1創世記からのレジェンドドライバーなので、学ぶところしかありません!

 

 

今回の決勝で、日比野さんとコウダイが戦うなんて、こんなドラマ以上のドラマなんて、スタート地点に2台がセットされたときで、もう感動で死んでしまいそうでした。

 

 

日比野さんは、いつもコウダイをチャンピオンにするのが、俺の役目だ!と言ってくれていますが、今回のベスト16も、パワステトラブルなどを抱えながらも、決勝までいっちゃうあたり、やはりプロだと思いました!

 

日比野さんの加入は、チームにとって、精神的な「柱」としても、本当にプラスにしかなってないです!

 

日比野さんを迎え入れて、本当によかったと思います!


さて、まだまだレポートブログは続きます!

 

なんせD1GPで勝つぞ!と決めてから勝利の瞬間まで、4321日分(11年ちょっと)やってますので(笑)

 

※4321日分、コウダイの写真と動画は全部残してあるし、このブログに「成長記録」的に、なんやかんや全部書いてあるし、その当時の考えてたことや悩みなども全部書いてあります。

 

たぶん、俺、マメなんです(笑)