2004年 オーストラリアでドリフトをした時の話.19 | ⚡️SHIBATA⚡

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大人の遊びをクリエイトする会社!

あとがき

 

 

ひさしぶりにレポートを書いたら、恐ろしく、超長いレポートになりました(汗)

 

それほどに、インパクトのある、「旅」でした。

 

レポートを書いている途中、みんなから電話がかかってきたり、店に来た人から 「今回のレポートは、おもしれぇ」と沢山、励まされたものです。

 

とにかく、いろいろな事が起きすぎて、思い出すだけでも嫌になります(笑)

 

まず、夏だと思ったら、冬ばりに寒かったこと。

 

実は、水着持っててましたからね(笑)

 

極めつけは、大会当日、オーストラリアスタッフに、タイヤを用意しておけっていったのに、ホイールが組んでない中古のタイヤが10本ぐらいあって、ホイールは?って聞いたら、何それ?って感じで…

 

練習→フリー走行→決勝を…

 

履いていった1セットでやらなくちゃいけないという事態!(笑)

 

もはやね、当日、走れたことが奇跡ですよ!

 

まぁ、しかし、R31は壊れるし(分かってはいたつもりだけど)改めて、R31は「壊れる車だ」と認識できました。

 

まぁ、別に壊れたって、いいんです。

 

壊れたら、直して乗ればいいだけなので(^^)

 

全然ノープロブレムです(^^)

 

さて、今回の旅の目的は…

 

1.R31はかっこえぇ というのを世界中の人々に知ってもらう

 

2.ドリフトの大会で優勝する (坂下さんのデビュー戦)

 

3.オーストラリアのオーナーズクラブと交流する

 

というものだったのですが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本当は、もっと別の大きな意味を持った事があったのです!

 

それは、 それは、さかのぼること、1年以上前の話になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある所に、一人の青年がいました。

 

彼は、ストレスなどで、精神的に追い詰められ、会社に行けなくなりました。

 

部屋に閉じこもって、毎日一人ぼっちで過ごすようになりました。

 

それは、想像を絶する、つらい日々でした。

 

そんな彼の病気は 「うつ病」です。

 

「うつ病」とは、聞いたことのある人は知っていると思いますが 現代の社会では、成人の5人に1人が 「うつ病」の気配があるとさえ言われている、難病の一つです。

 

末期になると、自分を責め、最悪は自分を殺め、命を絶つ可能性がある、非常に怖い病気です。

 

一度、診断されると、回復するのは、相当な努力が必要とされています。

 

彼は「重度のうつ病」と診断されました。

 

そんな彼の人生の唯一の楽しみは、うちのホームページを見ることだったのです!

 

当時、ホームページを見るための、部屋のパソコンには、専用の回線がなく、パケットカードをコンビニで購入しないと、ネットが見れなかったらしく、部屋にとじこもっていた彼が、唯一外出するきっかけが「うちのホームページを見たい」という事でした。

 

そんな彼が、毎日ホームページを見て、私の生き方に共感し、ついに決意しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

店長のところへ行ってみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時は、私は、彼が「うつ病」とは知りませんでした。

 

どうみても普通の青年でした。

 

そして、彼は「R31をかっこよくしたい」という思いを私に伝えました!

 

私は、彼の車をかっこよくしたいと思いました(^^)

 

今思えば、彼のこの行動は、相当勇気のいるものだったと思います。

 

そして、数ヵ月後、彼の元に、R31が納車されました。

 

この時に初めて「うつ病」の話を本人から聞きました。

 

私は、びっくりしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼は、毎日R31に乗りました。

 

まさに生きる支えはスカイラインでした。

 

彼は、病院に通院しながら「うつ病」と戦いました。

 

お医者さんに、こういわれたそうです。

 

 

「あれが君の車か、かっこいい車じゃないか」

 

お医者さんにも、私の事も話をしたそうです。

 

彼は徐々に回復して、会社にも復帰できるようになりました(^^)

 

そして彼は「うつ病」に勝ち、ついに回復することが出来ました!

 

お医者さんは彼に言ったそうです。

 

君の「命」を救ったのは、あのスカイラインだな!

 

そして、よくがんばったと、彼をほめたそうです。

 

そして、まもなくして、彼から、私に一通のメールが来ました。

 

メールには、こう書いてありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スカイラインを引退したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は、えぇ!!と思って、すぐに新幹線に乗って、彼の元に行きました!

 

そして、彼と飯を食いながら、いろいろな話をしました。

 

私は、彼と、かれこれ6年の付き合いがあります。

 

懐かしい思い出話や、最近あった事や世間話を話しました。

 

私は、彼に聞いてみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんで引退するの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼は、私に、こう答えました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大事なR31がなくても、僕はこの世で強く生きていけるのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は、心にものすごい衝撃を受けました。

 

本当に、心が熱くなりました。

 

これが「生きているという」実感だと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は、男という生き物は、やはり「武士」であるべきだと思います。

 

私は、彼は、武士であり、立派だと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、私は、彼に言いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お前の車は、世界で一番かっこいいよ!間違いない!俺がそれを証明してやるよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう宣言してから、即、私は、オーストラリアに行くことを決意しました!

 

オーストラリアの代理店に連絡し「オーストラリアでドリフトの大会に出たい!」と伝え、いろいろな手配させました!

 

そしたら、たまたま、ドリフトの大会があるよ!ってことで、それにエントリーをするとしたら、逆算したら、4日後のフェリーじゃないと間に合わない!ってことだったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は、オーストラリアで走ることで、世界中の人に「生きること」と「R31のかっこよさ」が、きっと伝えられる!と思いました(^^)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だから私は、どうしても、なにがあっても このR31をオーストラリアの大地で 走らせなければなりませんでした。

 

どんなに気候が寒くても、車がどんな状態になっても、俺の体調がおかしくなっても、私は、当日作業をやめることが出来ませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はあいつと約束をしたんです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまえのR31は…

 

世界一かっこえぇぞ!(^^)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺が言っている「かっこよさ」とは、車の形の事でもないし、世間の評判でもありません!

 

上っ面のかっこよさや、世間の評判なんて、俺にとってはどうでもいいのです。

 

俺のいう「かっこよさ」とは「スカイラインのある人生が、強く生きれる力を生み出してくれる」ということです!

 

R31って車は、そんな次元で、かっこいいのです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺のお客さんは、俺が守る!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は、俺を信じて、俺についてきてくれるお客さんを守らなくてはなりません!

 

なぜなら、俺は、そう決めて生きているからです。

 

これが今回の遠征の一番の目的の話でした。 

 

※本人には、この話の内容をブログに書くことについて、了解をとってあります!

 

だから、オレンジ号で、オーストラリアに行ったのです!

 

俺にとって、他の車で行って、優勝しても、なんの価値もありません。

 

俺は、お客さんとそういう熱い関係でいたいと思っています!

 

うちには、1000人を超えるお客さんがいますが、私は思います!

 

あなたが乗っているR31が世界で一番かっこえぇ!

 

大事にされている車は、あなたが乗っているから、価値があるんです。

 

つらいときも、うれしいときも、悲しい時も、いつも一緒です。

 

R31があるから、好きな車があるから、今、生きている瞬間があるんです。

 

R31は強く生きてく力を与えてくれる。

 

そんな、かっこえぇ車に出会えた、あなたは、幸せな人です(^^)

 

そして、そんな大事な車を整備させてもらえる、俺は、幸せな人です(^^)

 

みんなに、出会えて、本当によかった!(^^)

 

俺に出会ってくれてありがとう!

 

 

オレンジ号、オーストラリアで走らせることができて、本当によかった!(^^)

 

R31のかっこよさ、世の中の人に、少しでも知ってもらえたかな?

 

We are the chanpions - my friends

 

We are the champions - of the world 

 

俺は、本当に、いい仲間にめぐり合えて幸せです!

 

みんな熱いです。

 

だから、俺も、一生懸命生きて恩返しします。

 

みなさん、いつでもR31HOUSEにお越し下さいませ(^^)

 

車を売ることや、整備する事は、俺じゃなくても、誰でもできます(ヤフオクでも出来る)

 

俺は、そんな誰でも出来る自動車屋になるつもりはないです(^^)

 

R31を通じて…

提供できる「感動」を!

 

それが「R31HOUSE」です(^^)

 

本当に最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

ありがとうございました。

 

本当に、ありがとうございました。

 

感謝の言葉

 

最後に、今回の遠征で、私をサポートしてくれた、イーストベアーの社長さん、ドライバーの坂下さんと彼女、メカニックの小貝さん そして、船に無理やり載せてくれた、オーストラリアの輸出の会社のみなさんと日本の会社のみなさん、そして、パワープレーのみなさんとオーストラリアのオーナーズクラブのみなさん。通訳の大西くん。 シャシダイナモをかしてくれた、おにーちゃんと解体屋のおっさん。 兵庫からオーストラリアに駆けつけてくれた、福田さん。ボディメイキングをしてくれた、アートファクトリー澤田さん。そして、スポンサー企業の皆様。

 

 

そして、応援してくれた、全国のみなさん。 

 

R31じゃない人もたくさん、応援してくれました。

 

今回の遠征で、本当に、ものすごい多くの人の支えを感じました。

 

私は、幸せ者です。

 

これからも、恩返しできるように、精一杯がんばります。

 

最後の最後になりましたが…

 

病気から立ち直おり、今日も元気に生きている!

 

オレンジ号の元オーナーの三野さん!

 

 

また、俺が、かっこいいR31作ってやるから、いつでも来いよ!(^^)

 

2004オーストラリアドリフト日記

 

 

R31HOUSE 代表 柴田達寛

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、この物語には…

 

続きが?(^^)

 

ブログ初公開!

 

オレンジ号の、その後!