この前、約10年ぶりに、マイカーとしてGTS-Rに乗って、ドライブしながら、いろいろなことを思い出しました(^^)
俺が、R31スカイラインに出会ったのは、大学生の頃(1997年)で、同級生で、R31に乗ってるのが2人いて、そいつらの影響で乗ることになりました。
一人は、オーテック。一人は、GTS-R。
んで、俺は、GTS-Xに乗りました。
親父の車屋の中古車展示場に、そいつはいました。
当時7万円でした(笑)
GTS-Xのターボで、オートマでした。
いろんな意味で、最高の車でした。
中学校の頃から大好きだった、ゆうこちゃんと、22歳のとき、初めてデートすることになったとき、このGTS-Xで行きました。
真夏の雨の日でした。
前日に、友達とラーメン屋にいき、たまたま食ったラーメンがニンニク山盛りのラーメンで、当日の俺は、激烈にニンニク臭をはなっておりました。
それだけでも十分アウトなのに、当日、GTS-Xのエアコンがぶっ壊れて、室内は曇るし、窓は開けられないし、ニンニク臭ハンパないし、さらに渋滞でオーバーヒートしてボンネットから、煙がモクモク立ち上がり、コンビニにピットインして、ペットボトルで、ラジエターに水をかけて…
どこに行ったのかすら覚えてなく、途中、会話もなく、
隣を見たら、ゆうこちゃんの化粧が…
それはもう絶望的な初デートでした。エッチが出来るとか、そういう問題ではありません(笑)
カオスってのは、あーいう状況をいうのだと思います。
その時、「車屋さんなのに、もっとマシな車ないの?」と、たぶん、キレられたんだと思いますが、それ以来、一度も連絡することも会うことはありませんでした…。
俺の甘い初恋と青春が終わった瞬間でした。
普通なら、そこで、このクソ車がっ!となると思うのですが、なんせ、すでにR31を好きになっていたので、こいつをデートできる車にしてやろうと思いました。
それが、俺の改造の原点です(笑)
※速くしようとか、かっこよくしようとか、戦闘力を上げようは、それから7年後ぐらいで、最初の7年は、まともに動く為のパーツの開発してました。クソ車をマイナスから、0に戻す仕事です。まともに走らん車をいじっても、大惨事になるだけ(笑)
まず、ラジエターを大容量に交換しようと思い、当時のオプションとか、カーボーイとか見ても、R30、R32、S13あたりの人気車種のパーツは、なんでもあるんですが、R31だけチューニングパーツが全くありませんでした。
うーん、ラジエター作るか!
これが、大容量ラジエター「ひえひえ君」の制作秘話です。
自分が必要だから作る。
もしかしたら、それと同じものを探している人が、この世にいるかもしれない。そしたら、その人にも譲ってあげよう。
その数年後に「R31HOUSE」は、法人化されるのですが、その当時の、通販サイトには、このラジエター「ひえひえ君」のスペックのところに、「純正比○%」とかそういうのじゃなくて、このラジエターがなぜできたのか?的な制作秘話を掲載していました(笑)
ちなみに、この「ひえひえ君」世のR31乗りがみんな困っていたので、空前絶後の大ヒット商品となります。(ほとんどの人が装着したと思う。)
現在は、さらにバージョンアップして、「ひえひえ君プレミアム」になっております。こちらは、サーキット走行にも対応しております。富士スピードウェイに持っていって、実際に真夏に走り、何度もテストと改良をしました。
基本的には、R31のすべてのパーツが、俺が自分でほしいと思ったものしか作っておりません。
あの日の悲劇のおかげで、俺は「パーツを作る」ということを覚えました。
あのデートから、20年。
R31で開発したパーツは200点を超えました。
純正部品の復刻から、チューニングパーツ、ドレスアップパーツに至るまで、本当に沢山のパーツを開発しました。
車高調(BLITZコラボ)町乗り用
車高調(ZEALコラボ)レース用
TO4E-MAXタービン(GCGコラボ)
前置きインタークーラー(BLITZコラボ)
補強バー(CUSCOコラボ)
スポーツ触媒(D-MAXコラボ)
マフラー(柿本改コラボ)
ブレーキ関係(エンドレスコラボ)
シート(BRIDE)
ピロテンションロッド(D-MAXコラボ)
スタビ(CUSCOコラボ)
ホイール(WORK)
たこあし(タカマコラボ)
オイルクーラー(HPIコラボ)
LSD(CUSCO)
新型エアコン(ウメオカコラボ)
強化パワステホース(オリジナル)
エアロ(オリジナル)
NISMO
MOTUL
HKS
TOMEI
TRUST
Defi
皆さんもご存じなメーカーと沢山コラボしました(^^)
それ以外にも、パワステギアボックス、ハイキャスレスキット、各種ブッシュ、純正復刻部品など、自分のR31に装着したい、どうしてもほしいパーツばかりです。
先日、10年ぶりに、GTS-Rに乗ってドライブしましたが、今まで作ってきたパーツのおかげで、ものすごい快適なGTS-Rのドライブでした。
20年前の、あの日のデートのときのR31と、今、うちが作るR31には、圧倒的な差があります(^^)
全国のR31乗りが、快適なR31生活が送れる、それがその結果だと思うし、全国から、ディーラーや車屋で作業を断られた人たちが最後にやってくる、最後の砦的存在であり続けられると思います。
また、俺はGTS-Rオーナーになりました。
この前、2日間乗っただけで、もっとこうしたいとか、こんな部品がほしいという想いが沢山ありました。
今なら、今までになかったような、すげーR31が作れる自信があります(^^)
なぜなら、約5年前から、ラジコンを開発し、最近では、CAD&CAMを勉強し、3Dプリンター、NC切削機を導入し、車の部品も自社で開発して作れる環境が出来ました。
今の技術をもってしたら、もっとこんな部品が作れるだろうなと思うことが沢山あります。あの時には開発できなかった部品も、今の俺の人脈なら、作れる部品があります(^^)
原点は、自分のほしい部品を作るです。
たまたま、それがほしい人が、この地球上にいたら、俺もほしい!売って!っていう人がいるかもしれなし、もしも、俺だけがほしい部品なら、俺が装着して、俺だけニヤニヤして終わるだけかもしれません。
それでいいのです(^^)
これつくったら売れるかな?
という考え方で作って、あたったもんなんかありません。
ラジコンの「GRK」も、最初から、自分たちが戦う為に作っているし、カートシリーズも、俺が作りたいから作っているだけで、それで本当に良いのだと思います。
GRKシリーズが、シャシと基本構造が同じで、チューニングパーツで、どんどん戦闘力をあげていく方式をとっているのは、R31スカイラインのチューニングと同じ理屈です。
R31スカイライン自体は、30年たっても、基本設計は同じです。あたりまえですが。今だにいじって遊べます。
初代GRK、GRK2、そしてGRK3と、基本設計は同じなのに、きっちり進化しています。その違いを楽しんでもらうのが醍醐味です。いま、持っているGRKを最新型にバージョンアップできるというのも、ユーザーさんにとっては、よいと思います(^^)
ちなみに、これ以上できないと思うぐらいチューニングして出来たのが、今回のGRK3です。
メーカーが自分たちで、普段使いや、レースで使いたいもの、自分たちの車やマシンに装着して、性能がアップするもの、戦闘力が上がるもの、ドレスアップ的に見た目がよくなるもの、そうやって必要なものを追及するから、そのメーカーのファンの皆様が、俺も使いたい!ほしい!となっていくだけだと思います。
結局、車にしても、ラジコンにしても、世の中で売っている物に、それでは俺たちは満足しないから、自分たちがほしいものを作っているだけだと、それが「R31HOUSE」というメーカーなんだと、GTS-Rに乗りながら、そう思いました。
この前の長野ツーリングは、自分の原点を思い出してくれる、すばらしい2日間でした(^^)
R31でやることがなくなり、5年前に一旦卒業した俺が、R31オーナーとして、また戻ってきました。またこれから、R31がさらなる進化をしていくと思います。ビジョンは出来ています。楽しみにしていてください(^^)
また今年から、コウダイのレース活動も始まります。無名の新人です。
R31HOUSEと共に歩んだ企業のみなさんが、今度はスポンサーとして、ラジコンキッズのコウダイがドリフトでどこまでをいけるのか、みんな協力してくれます(^^)
コウダイが、走ることで、また、R31が今まで以上にメジャーになったり、戦うために部品が開発されたりすれば、R31は、さらに最高になると思います(^^)
また、多くの企業と、一緒に歩んでいきたいと思います(^^)
R31スカイラインが高騰しすぎて、若い子が全然R31買えなくなっちゃいました。「R31」が、高すぎて買えない、「高嶺の華」みたいなのは、私の望むところではないので、R31の中古車の値段を意図的に一旦崩したいと思います。
高すぎてムリムリ、箸にも棒にも高すぎて買えない値段ではなく、ちょっとがんばれば手が届く金額になるようにします。
「いつか乗ってみたい」、そう思ってもらえる、そして、沢山の人に、R31がある人生を手に入れてほしいなと思います(^^)
俺がいうのもなんですが、R31めちゃ最高ですよ!!
R31スカイラインも、GRKも、もっともっと、自分たちの究極にいけるように、これからも楽しんで開発していうこと思います(^^)