先日、うたコンで聴いた「浪花恋しぐれ」の惠ちゃんの大阪弁。
「岡千秋」さんのものとは、大分違っていて、品がありました。
そして、前から抱いていた「浪花恋しぐれ」の違和感にも気づきました。
作詞は「たかたかし」さんで、関西への来歴はない模様。
なのでか、デフォルメされているのか、岡千秋さんの歌はどうみても
河内弁に近く柄が悪い。
初代桂春団治は上方落語の世界で、古典落語では船場言葉を使用。
船場言葉は、荒々しいというよりも、はんなりとした京都弁に近いから。
そんな違和感を持っていて、浪曲の京山幸枝若さんの「浪花しぐれ」を発見。
中村美律子さんや、神野美伽さんもカバーされてますね。
ただ、女性の場合、外側をデフォルメされすぎ、内面の色っぽさが出にくいかも。
是非、惠ちゃんで「浪花しぐれ」聴いてみたいです。
粋で色っぽい春団治にピッタリ。
その中のコメントで、ちょっと違和感が払しょくされました。同感です。
(コメント抜粋)
三代目春団治師匠は『浪花恋しぐれ』は最晩年まで嫌いだったそうです。
僕もあの歌大っ嫌い。
上方落語の革命児、爆笑王の初代春團治を捕まえて、言うに事欠いて
『ドアホウ春團治』とは何事か、全大阪人に喧嘩を売ってるのか。
それに比べて幸枝若師匠のこの歌には芸人の哀歓がたっぷり入ってる。
これは大好きです。
(備考)
船場ことば・・・以前書いたブログにも詳細を書いています。
船場言葉のルーツは、ブログ最後尾に記載しています。
惠ちゃんの大阪弁、現代の大阪弁と少しイントネーションが違う時があります。
「月の法善寺横丁」とかも・・・船場言葉なのではと?。
惠ちゃんは、以前、言葉を指導してもらったとの事。
その方は、船場言葉を話されていたのかなあとも思っています。
とにかく、惠ちゃんの大阪弁は、品があり、はんなりしています。
今の、お笑いの方たちの関西弁、デフォルメされ荒っぽすぎ、うるさすぎます。
お笑いの巨人師匠の頃は、師匠弟子の制度があり、言葉も柔らかかった。
時代だとは思いますが、このように文化芸能が廃れていくのかもしれません。
惠ちゃんには、船場言葉を伝承して欲しいです。
「曽根崎心中」の舞台、是非新歌舞伎座で。