昨日の新陰流の稽古の後にちょっと話をしていて思ったんですが、
手技の勉強をしていくと、どっかで肉体だけの世界から違う世界も見る様になってくみたいですね。
特にオステオパシーなんかだと、「健全」っていう1つのテーマがあるので、障害を探すんじゃなくって、健全を探すってのが大事だったりするので、ある程度先に進むとその健全を探すだけ、見つめるだけみたいな、結構わけの分からん世界に入って行ったりします。
つまり、何もしない。
相手に介入しない、自分の意図(インテンション)を入れない。
ただ健全を見つけて眺めていく。
そういえばトムもインテンションは向けないで!アテンションだよ!みたいなことを盛んに言ってましたね。(英語なのでその時はよく意味がわからんかったけど。(^_^;))
そんな事を相手に触れたり操作をしながらしていくわけなんですが、
これ、実は結構難しすぎます。
ここ数年バイオダイナミクスを勉強してたりしますが、これなんかまさにそれだけしかやらない感じ?
人って、常に今の範囲の中で「健全」であろうとしている存在なので、その「健全」を見つけてあげるだけで、変化して行ったりとか・・・、
肉体的な障害も、そこにエネルギーを与えているのは実は「健全」であって、それは今は必要なくてもかつては必要な時があった、或いは今でもどこかに必要である理由があるから、その障害があるんだよねって言うような、上手く言葉で表現するのが難しいけど、なんとなくそんな感じのことだと思います。
でも、この考え方って、最近の心理療法の世界でも似たようなことを言ってて面白いなと思ったりしてます。
色んな問題、障害があっても、その裏には必ず「肯定的な意図」があって、その「肯定的な意図」を見える化すると、その問題や障害は溶けていっちゃったりとか。
肉体を単体で扱うような手技も面白いけど、こういう深いものって、肉体と心と精神と、色んなところに影響を与えながら、本人でも気づかないようないろんな変化が出るのでとっても面白いです。
でも、まずは表面にあらわれている症状を良くしないといけないっていうのもあって、
だって、今ここに痛みをもって来ているお客さんは、そんなことよりもまずは目に見えている痛みを取って欲しくてきてるんだもんね。
なので、こっちの手技の腕も磨かないといけない。
で、これの勉強もとっても面白い。
色々勉強することあって毎日楽しいです。(^^)