オレ「お前、大原三千院に行ったことあるんだっけ?」
ワイフ「あるよ。」
オレ「へぇ~、あるんだ?」
「オレはないよ。」
「でもオレは三万院には行ったことがあるから。」
ワイフ「なに?三万院て?」
オレ「三万院は三万院だよ。三千院の10倍な。」
「三万院は三千院の10倍強い(つおい)んだよ。」
ワイフ「は?強い(つよい)ってなに?」
「場所に強いとか弱いとかあるの?」
オレ「あるよ。」
「で?お前は三万院に行ったことあんのかよ?」
ワイフ「そんな妄想都市行ったことないよ。」
オレ「へぇ~?ないんだ?」
「悔しい?」
ワイフ「全然悔しくない。」
じゃあ、みんなに質問な。
みんな「勇者」っていったら、どんなのをイメージする?
今観てるアニメに「勇者」ってのが出てんだけど
みんなが考える勇者像ってどんな感じ?
ちょっとイメージしてみて。
してみて。
してみて。
してみて。
してみた?
じゃあ、確認な。
勇者といえば、やっぱ「鎧」を着てるよな?
で、なんかよくワカんねぇ~「伝説の剣」とか持ってるよな?
更に、よくワカんねぇ~「伝説の盾」なんかも持ってたりするよな?
えーーっと。。。。。これって勇ましい?
「勇者」って「勇ましい者」ってことだろ?
それが鎧を着るって。。。。。要するに痛いのがイヤなんだろ?
痛いのがイヤって全然勇ましくないじゃん?
更に誰かが作った伝説の剣やら、誰かが作った伝説の盾やら。
つーか、人の手だの伝説だのに頼りすぎ。
全然勇ましくない!!
と思ったから、オレはワイフに「正しい勇者像」を力説したんだよ。
そして今、この場でみんなに正しい勇者像を力説することにしたんだよ。
だって、みんなちっとも勇ましくない男を「勇者」と思ってっから。
つーことで、オレが考える「正しい勇者像」ってヤツを説明しよう。
まずね、本物の勇者は鎧なんか着ない。
痛いとか、怪我するとか、そういうことは気にしない。
本物の勇者はボロ布1枚身に纏ってればよしっ!!
痛いとか、怪我するとか関係なく
最低限、隠しておくべき場所だけ隠しとけばいいんだよ。
いざとなったら隠しておくべき場所が露出したってカマわない。
人から後ろ指を差されようが気にしない。
そんなことを気にしてる時点で勇ましくない。
真の勇者は自分がどんな出で立ちであろうが
「人々のために」の精神で突き進むんだよ。
そして真の勇者は武器や防具など携帯しない。
他人の作った物や伝説には頼らない。
森で魔物と出くわしたら、その辺に転がってる石や棒っ切れで戦う。
勝てるとか勝てないとか、そういう計算はしない。
あくまでも「人々のために」の精神だけで行動する。
たとえ、手にした石を振り上げた際
ボロ布がはだけて落ちても、そのまま魔物に突進する。
つーか、魔物だって鎧を着て、伝説の盾で身を守り
伝説の剣を振りかざし向かって来る勇者より
全裸で「ウラウラウラウラーーッ!!」って奇声を発しながら
石や棒っ切れを振り回しながら走って来る勇者の方が怖いんじゃね?
で。
ボロボロになりながらも、なんとか魔物を撃退するんだが
町の人々からは変人扱いされ、石を投げられ追放される。
それでも「人々のために」と、男は旅を続ける。。。。。
これがオレの考える「正しい勇者像」だ!!
真の勇者ってのは、人々からの理解より「人々の幸せ」を願ってんだよ。
だから、たとえ変人扱いされても、みんなが笑顔になれるなら本望なんだよ。
理解だの誤解だの、そんなの関係ないんだよ。
夢と信念
石と全裸
そういうことだ。
マジで「鎧」って。。。。。
痛いのがイヤなら勇者なんかヤメちまえ!!
他人の手を借りたり、伝説の力を借りたり。。。。。
夢ってのは「自分の手」で掴むもんなんだよ!!
他人に理解されずとも、変人扱いされようとも
夢と信念を胸にひたすら「その道」を突き進む。
それが勇者だ!!
で、冒頭のワイフとの会話になるワケだ。
この会話のオレの勇ましさよ。。。。。
たとえワイフに「妄想」呼ばわりされようと
オレは「夢」と「信念」で勝ったんだよ。
「三千院」に「三万院」で勝ったんだよ!!
なにしろ三万院は三千院の10倍強い(つおい)からな。
ワイフが悔しがらなくても関係ない。
とにかくオレは勝った!!
ワイフの冷ややかな目に臆することなく
妄想を突き通した!!
オレは全裸(の気持ち)で「妄想」という名の石を振り下ろし
ワイフを撃退したんだよ!!
マジ、オレ勇者じゃん。。。。。
まぁ、ワイフに「正しい勇者像」を力説したものの
「それはただの変態だね。」のひと言であしらわれてしまったけどな。
でもワイフの言ってることは合ってんだよ。
オレん中では
勇者=変態
だから。
鎧だの剣だの盾だの。
そんな過保護なヤツは勇者じゃない。
もし?ボロ布1枚身に纏ってるだけの者を「変態」というなら
勇者は変態ってことなんだよ。
でも。
勇者とは「夢と信念」て考えれば
誰だって勇者になれると思わないか?
みんな、勇気を振り絞るのにハードルを上げすぎなんだよ。
だから「いざ」って時に行動出来ないんだよ。
ボロ布1枚で変態呼ばわりされようと
「気持ち次第」と思えば、それ以外のことなんて問題じゃねーんだよ。
と、オレは思うワケね。
「全裸勇者」はあくまでも例えであって
気持ちとしては、それくらいなりふり構わず
夢と信念を胸に突き進めばいいって話な。
「他人の評価なんて気にすんな」ってことだ。
鎧や盾で身を守るな。
他人の手を借りて勝とうとすんな。
痛みを感じながらも、臆することなく信念を貫き通し
自らの手で夢を掴み、信頼を得る。
それが「真の勇者」だ。
気持ち次第なんだから
誰でも勇者になるチャンスはあるさ♪
自分で言うけど、オレが人から信頼されんのは
他人の理解や評価でブレたりしないからだ。
24時間、1年365日。
何処にいようと、誰といようとオレはオレ。
その「絶対にブレない」ところに人は「勇ましさ」を感じ
その勇ましさが信頼に繋がる。
とオレは思ってる。
思ってる。。。。。思ってる。。。。。
思ってねーと、やってらんねーだろ!!
オレ、こんな性格なんだぞ!!
ということで。
みんなも明日からボロ布1枚の全裸勇者になってみよう♪
あくまでも「全裸」ってのは「気持ち」ってことな。
本当に全裸になったら魔物じゃなく「おまわりさん」に連れてかれるぞ♪
ヒロPOM