着実な進歩 | 女を口説く術

着実な進歩

 声を掛ければ掛けるほど、気分が高揚してくるのは、目標に確実に近づいている自分を褒めたい気持ちからなのか、それとも女性に声を掛けることが楽しいからなのかはわからないが、とにかくウキウキしてきた。
 二人目よりも三人目、三人目よりも四人目と、次の女性に声を掛けるまでの時間が短くなっていった。前回は初めの一時間以上は立っているだけだったし、三時間かけて三人しか声を掛けられなかったが、今回は一時間半で十人に声をかけることができた。声の質も、しだいに、強く、低く、爽やかなものになっていった。緊張もしなくなった。
 数をこなせば慣れていくという事実を知っただけでも、大きな進歩だった。