元気かな?と思ってた人から連絡が来る…のはよくある話

 

葬儀の後

一日一組だけ 友人や業者さんが来る

(熱がある3日間だけは来なかった)

まるで誰かがスケジュール調整してるかのよう

 

多すぎず 少なすぎず

人が来るなら程々に掃除もするし

一日一組なら疲れないし ちょうどいいと思ってた日々

 

なんだかね ちょっと不思議なことが続きまして

 

ドア

 

義実家から持ってきた夫の遺品を整理してたんだけど

新婚の頃 2人で好きな映画を書いてたメモが出て来て

全部見てるはず…と思ったら

「愛は静けさの中に」

これ 見てないな

へえ‥ラブストーリーか そのうち見ようかな

と思ったら 翌日BSで放映

 

ドア

 

去年 実家から「熱中時代」の本を持ってきた

その話をしたのも新婚の頃

「北野先生は初恋のようなもの」

 

夫は

「あの北野先生からオレへの流れは分かる気がする」

と笑っていた

「熱中時代」の本を何となく祭壇の横に置いたら

一週間後に BSで再放送が始まった

 

ドア

 

身体のメンテナンスの帰りに楽器屋へ

サウンドオブミュージックの楽譜が欲しいと思ってた

まだピアノ弾く気力があまりないんだけど

やる気が起きるかもしれないし

…店に入ったら柔軟剤臭があり 探すの諦めようかと思ったが

一冊だけ背表紙が飛び出してるのが

サウンドオブミュージックの楽譜だった

時短で買えた

 

ドア

 

ドラマ「大草原の小さな家」は全部持ってるんだけど

season1だけディアゴスティーニ製品で

教会も人も草原もみんな紫色になってしまった

ちゃんとしたの買いたいなと ずっと思っていた

 

また別日の帰りに古本屋へ

目当ての本はあったけど柔軟剤臭がするので諦めて

出口に向かう途中 海外ドラマコーナーで足を止める

上の棚から順番に見ていて ふと気付くと

左手に「大草原season1」を持っていた

 

あら これは神様からのプレゼント?

 

違ったわ

¥2500 って書いてあるさ

「ありがとう」言ってレジへ(笑)

 

ドア

 

夫が亡くなった夜

洗面所にいた息子が

「スポンジが1人で動いた気がして 父さんかなと思った」

と言う(笑)

「スポンジとな?

よく虫になって傍にいるとは聞くよねー」

 

その時 天井からブィ―――ンと 

一匹のカメムシが私の周りでゆらゆら飛んで

夫の手の上にピタッととまった

 

私はカメムシを暫し見つめて そーっと近づき

 

「 …… ○○さん? そうなの?」

 

そのカメムシは 出棺で窓を開けるまで一緒に暮らした

 

「違うって」

と夫は言ってそうだけど(笑)

 

 

 

 

美しい画像で

「ローラの祈り」を見ながら寝落ちよう

おやすみなさい